12(じゅうに)blog

最近は専らプレイしたゲームの感想を書くだけです。 更新ペースは非常にゆっくり・・

プレイ感想 真・流行り神3 (ネタバレなし)

毎度お久しぶりです。

もう既に夏も過ぎてすっかり秋ですが終わりましたが、
夏の風物詩として肝試しや怪談がありまして
そんな中、私自身待ちに待った作品が発売されました。

真・流行り神3

(公式サイト:https://hayarigami.com/shin_hayarigami3/)


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タイトル画面。
「真」シリーズを通しての主人公、北條紗希の立ち絵。

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PS4、Switchにて販売されていますが
写真の通りSwitch版を購入しました。
やはりテレビモード・携帯機モードとプレイスタイルを気分によって
変えられるのは良いですね。

ちなみに前作の「真 流行り神2」についても感想書いてましたので参考までに。
プレイ感想 真 流行り神2

ではでは紹介をば。

あらすじ&キャラ紹介


都市伝説――
それは何十万、何百万もの人々を巻き込みながら、
延々と続く伝言ゲームのようなもの。

友達の友達。
知り合いの知り合い。
得体の知れない人間から伝え聞いたという不気味な体験談。

それは多くの場合、単なる作り話に過ぎないが……。

“真 流行り神”シリーズは、
そうした“都市伝説”のような怪事件が

現実に起こってしまったことから始まる。

(以上、公式サイトより引用)

ではではメインキャラについて。

北條紗希
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真 流行り神1及び2から続投の本作の主人公。階級は巡査長。

「1」のS県警でのブラインドマン事件後、「2」においてG県警に異動、
とくそう(特殊捜査の略・・ではなく特殊お客様窓口の略)に配属され、
数々の怪異事件を担当・捜査することに。


本作の特徴的なシステムにもなっている、
嘘を織り交ぜた質問を投げかけることで挑発、あるいは動揺させ、
相手をコントロールし本音を暴く、「ライアーズアート」の使い手。

凛としたイラストに反して、相棒の愛染刹那から異性として特に意識されない事をぼやいたり、
プライベートでは部屋で1人晩酌していたりする描写もあり、
結構庶民的な姿があってそのギャップがなかなか宜しいです。

愛染刹那 (あいぜんせな)
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前作、真 流行り神2から登場した愛染刹那。階級は巡査。
旧シリーズにおける小暮宗一郎と同じく主人公の相棒ポジションを務める。

前作においては当初は紗希と同様に捜査一課の1人として
怪異事件の捜査にあたっていたが、見た目や態度から捜査一課長から疎まれて
1話の最後に紗希とともに「とくそう」に配属される。

ヤンキーのような見た目とややキラキラネーム寄りの名前に反して
とある名家の跡取りで妙に育ちが良いところがあったり、
その一方でオカルトには肯定的で知識量も多い。
(旧シリーズで同じく相棒役であった小暮さんとは対極に位置する)


新美心太朗
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同じく前作、真 流行り神2から登場した新美心太朗。階級は警部補。

真 流行り神2においては捜査一課において後述の纐纈将臣とコンビを組み、
エースコンビとして怪異事件の捜査にあたっていた。
が、最終話エピローグにおいて何故だか「とくそう」に配置転換されてしまう。

オカルトや怪異に関しては否定的で旧シリーズにおける式部人見、というよりは
賀茂泉かごめのようなポジションで、オカルト肯定派の愛染刹那とは至る所で小競り合いをしている。

彼のプライベート描写ではあまりに纐纈将臣とベタベタな付き合いのシーンが多いので、
変な勘ぐりをしてしまいます。


纐纈将臣 (こうけつまさおみ)
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同じく前作、真 流行り神2から登場の纐纈将臣。階級は警部。

先述の通り、前作において捜査一課において新美心太朗とコンビを組み、
エースコンビとして真・流行り神2での怪異事件の捜査にもあたっていた人物。
が、新美心太朗と同じく同作のエピローグにて「とくそう」にやってくる。

見た目通りハードボイルドな雰囲気のままの人物であり、
今まで紹介してきた3人とは異なりコミカルなシーンは見られず。

しかしながら本作においては彼の過去、そして仲間との熱いやりとりのシーンもあり、
前作よりもかなり彼にスポットライトが当たるようになってます。


如月蜜子
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G県警科学捜査研究所の所長で、かつ実家が由緒ある神社という科学・オカルト双方に精通している女傑。

メタ的に言えば旧シリーズ(流行り神シリーズ)の犬童蘭子・式部人見・霧崎水明の役割を一人でこなす、
スーパーウーマン。
作中で最強かつ最恐の存在で、ジョーカーキャラというか、ある意味ラスボスのような人物。

前作に引き続き、本作においてもなんでも出来てしまう怪物っぷりは健在。


金髪の王子
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前作の2からG県警に出入りしており、怪異事件に介入したり、時には暗躍していたりする、
名称不明の謎の外国人男性。

前作において外交官の車両を操り、本作においては治外法権の対象とされているためか、
明らかに怪しい人物であるにも関わらず、誰にもその存在について触れられない。

なお「金髪の王子」とはネタではなく、本当に作中及び公式サイトでこの通り呼称されています。

基本システム


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本作はボタンを押すことで文書を読み進めて、時に現れる選択肢を選ぶことで物語が分岐する、
テキスト式のアドベンチャー。

ただ本作がよく有るテキストアドベンチャーとは一線を画す要素として下記3点があります。


①カリッジポイント

一般的なテキストアドベンチャーだと
選択肢は自由に選べるのですが
本作において取り扱うのは都市伝説の怪異。

故に選択肢において「勇気」が必要になる場面もあり、
それをシステムに落とし込んだのがこのカリッジポイントです。

各エピソードにおいて勇気が必要な選択肢を選べる回数には限りがあり、
どの場面で勇気を振り絞るべきなのか?と取捨選択しながら進めるという、
本作の特徴の1つです。

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選択肢の中身としては
「事件の犯人あるいは怪異に対する勇気」を振り絞るものだったり、
「普通は空気を読んでやらない事をあえてやる勇気」だったり様々。
今後の物語の進行を考えて、カリッジポイントを温存するか?使うか?
後述の各話の最終版でのライアーズアートで何度も使用するので、その点も考慮する必要あり。


②セルフ・クエスチョン

物語の重要な局面において発生する、事件の情報整理や捜査方針を
文字通り「自問自答」にて進めていくシステムです。

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とある場面においてはセルフ・クエスチョンの結果次第で事件の捜査方針を
超常現象による影響も視野に入れる「オカルトルート」
飽くまで科学的見地から調査を進める「科学ルート」に分岐します。

またセルフクエスチョンを進める中で事実と異なっていたり支離滅裂となるような選択肢を選ぶと
最終評価を下げる要因となるのでルート分岐しない場面においても気が抜けないものとなっています。


③ライアーズアート

流行り神シリーズが「真」になってから追加されたシステムの1つで
事件の犯人や怪異そのものと対峙した、クライマックスシーンで発生します。

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ライアーズアート中では相手への言葉の投げかけ(言葉の選択)を複数回行い、
相手を揺さぶり表示されるゲージを一定値以上まで上げることを目的とします。

また各選択肢には制限時間があり、一定時間内に選択肢を選ぶ必要があります。
一方、何も選ばずに沈黙する、という選択も可能です。

なおこのライアーズアートでは先述のカリッジポイントが必要となる選択肢が何度も出現しますので
先述の通り、ライアーズアート以前でカリッジポイントを消費し過ぎてしまうと、
後になって選択肢が選べなくなってしまいます。


ではシステムの説明はこんなところで感想をば。

評価点①好奇心を掻き立てる恐怖感と事件の真相に迫る快感


「恐怖感」×「真相究明」という組み合わせが、病みつきになる組み合わせなのか、
本作購入後、仕事で忙しいながらも1週間も掛からずにクリアしてしまいました。

推理アドベンチャー好きとしては「ストーリーの核心を探り当てる」というのが
ゲームを遊ぶ上での醍醐味ではありますが、そこに「恐怖感」が足されると
加速度的に好奇心が増していくと言いますか・・。

どのストーリーも都市伝説を題材にした恐怖を感じられるシナリオ・イラストに
夜寝る前に遊んでいると余韻で暗闇を恐ろしく感じたり、
また各話のエピローグでは何かしら薄気味悪さを残すような終わり方なのもお約束ながら◯。

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時折挿入される恐怖演出。
この恐怖が怪異の謎に対するちょうど良いアクセントになって本作を病みつきにさせてしまうんです。

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最後の推理ロジックにて、事件の真相を正しく掴めているか?の確認が入ります。
この「優」の表示が出るとちょっとした達成感。

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電話口で上司である本部長から「私だ」と告げられての紗希の独白。
本項とは関係ないけど、こういういかにもな「余計な一言」が入るところが
作中のキャラの個性を演出していて、クスリと笑えるのもまた本作の魅力の1つ。

評価点②目立った矛盾の無いオカルト・科学のルート分岐


これは「旧シリーズ・2」から前作の「真・2」までで続いてきた不満だったのですが
ルート分岐により、「全然別の事件になってしまう」という展開がされてしまう話がありました。

ルート分岐で話の展開が変わっていくのはわかるのですが、本作の特徴は
「オカルト・科学、どちらの見地から事件の調査を進めるか?」というものでした。

先にあげた通り、「全然別の事件になる」というのは事件の黒幕がルートにより
完全に別人になってしまう、というストーリーがいくつかありました。
(黒幕が複数人存在する、とかではなく完全に矛盾した話になっておりました)

こういった展開があるとどうしても違和感として作品に対する印象が悪くなっていたのですが
本作においてようやく「ルート分岐により、一つの事件を別の見地から調査する」という
「旧シリーズ」に則ったストーリー展開がされるようになり、
違和感のない満足のできる流行り神が帰ってきました。


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オカルトルート・科学ルートにストーリーが分岐するのが流行り神シリーズの特徴。

ただ残念なことに旧シリーズの「1」を除いて、ストーリー分岐で
「一つの事件をそれぞれ異なる見地から調査する」ではなく
「ルートにより全く違う事件になってしまう」という、
ゲーム当初の特徴がなおざりにされてきた過去がありました。

が、それが「真・3」になってようやく原点回帰して面白さが戻ってきたなという感じです。

評価点③終盤だけになってメリハリのついたライアーズアート


先に説明した通り、ライアーズアートは各エピソードの終盤、
クライマックスのシーンだけになりました。

「真」シリーズになって以降、追加された本要素ですが、
「1」「2」のいずれにおいても各エピソード中に何度も挿入されてましたが、
場面によってはゲージ量が多くても少なくてもストーリー展開が変わらないことも多く、
そしてライアーズアートの結果に関わらずカリッジポイントが幾らか回復するので
正直、遊び甲斐・盛り上がり・駆け引きおいてもうまく機能していなかったかと思います。

その点、本作はこのライアーズアートがクライマックスだけに限られたことで
「事件の犯人、あるいは怪異そのものと対峙している!」
という臨場感を演出するのにここまで強く感じられるようになるなんて!
と過去作をプレイしていて思います。


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このライアーズアートが挿入されると
「このエピソードもクライマックスに差し掛かったんだなぁ」
と感じられます。

BGMも「1」「2」と同様のものが使用されているのですが、
「3」を遊んだことでより深みと興奮を感じられるようになりました。

では評価点はここまでにして次は気になる点を書いて行こうかなと。

気になる点①ストーリーの少なさ


旧シリーズでは、メインストーリー:4or5話、サブストーリー:3or4話、という構成であったのに、
本作および前作の「真2」においては、メインストーリー:5話、サブストーリー:1話、
なので相対的にボリュームが少なく感じるんですね。
(例えば、旧シリーズの「1」だとメイン4話に加え、メインストーリークリア後に
霧崎水明編、式部人見編、間宮ゆうか編、犬童蘭子編、と4話も追加されるので
実質8話もあるという大ボリューム)

「真」になってから隙間録というモードが追加され、ストーリー中には語られなかったエピソードも垣間見えるので、
総合的なボリューム同じなのかもしれませんが、旧シリーズからプレイしている身としてはやはり不満に感じます。

古参のファンとしてはもし次作があればもうちょっと増やして欲しいかなぁ。
(サブキャラの刹那君だけでなく、纐纈さんとか心太朗君のストーリーも欲しいところ)

気になる点②地名表記をイニシャルにしながら、やたら岐阜をPRしている点


本作の舞台は日本一ソフトウェア本社が置かれている岐阜県をモデルとした架空の地方、
G県とされています。

作中の地名の表記はどこも飽くまでイニシャル表記のみ。
(これは初代の真 流行り神から続いてる仕様)

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冒頭での関ヶ原にまつわるシーンなのだけど、地名は飽くまでイニシャル表記。

一方で作中の一部エピソードで物語の舞台となるとある史跡は
まんま現実の名称が使われていたり、作中で岐阜県や愛知県のグルメが紹介されていたり・・

ゲームの舞台はあくまで架空の地方都市であるのに、岐阜県や愛知県の観光名所やグルメをPRするなら
本作の舞台を「岐阜県」と明記しまっても良いのでは?と思います。

そもそもが無印版の流行り神シリーズは副題に「警視庁怪異事件ファイル」とか銘打っているので
舞台は東京都内でしたが、特段に何か弊害があったわけでもなく。
(まぁ観光名所だとかグルメの紹介は無かったのですが)

ここまで地名をイニシャル表記に拘るのは何か理由でもあるのでしょうか・・?
(怪異を扱うゲームだけに、実名では何かしら悪い影響が出ることを懸念しての対応でしょうか・・?)

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岐阜県内観光名所、おそらくは「モネの池」をモデルにした作中のシーン。
うーん、岐阜県をPRしたいのなら実名表記すれば良いのに・・とつい思ってしまいます。
怪異が絡んだ殺人事件を題材にしてるから無理なのかなぁ・・。
だったらなぜ作中の舞台に選んだのか?という疑問も湧きますが。

気になる点③時たま起きるフリーズ (ゲーム再開は可能)


そこまで大きな影響はないんですが、このゲーム、時折フリーズするんですよね・・。
しかも今作からは一部アニメーションのついたシーンがあるとはいえ、
基本は静止画だからフリーズが起きているか否かが分かりにくいという・・。

幸いにして、しばらく待つなりホーム画面に戻ってからゲームを再開するなりしていれば
フリーズ解消してゲーム再開できるので大きな問題では無いのですが、
ゲーム自体が魅力的であるが故にかなり気になるポイントです。

うーん、デバックする人員や時間が足りなかったのでしょうか?


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作中のフリーズしていたシーン。
登場人物の皆さんは基本静止画なので、フリーズしていることに気づきにくいのです。
また一般的には「秘密裏」とするべき所が「秘密裡」と表記されていてちょっと気になる・・。
一応はこの「秘密裡」も正しい表記とのこと。

最後に・・


と、まあ色々と書きましたが「真」になって3作目で原点回帰したなぁという感じで
気になる点こそあるものの、総じて満足な作品に仕上がってます。

旧シリーズは3作目で完結となってしまいましたが、
本作のエピローグを見るに一応の大団円を迎えたものの、
まだまだストーリーは続けられそうな?感じでした。

個人的には日本一ソフトウェアの中ではディスアガイアシリーズに並ぶ力作と思っているので
是非とも次回作に期待したいところです。

それでは今回はこんなところで。



プレイ感想 Gothic murder (ゴシックマーダー) (ネタバレなし)

この度もどうもご無沙汰でした。

今回はこのコロナ禍のご時世に、扁桃腺を痛めてしまって
土日に部屋から出れない時に探しただしたアドベンチャーゲームを紹介。
(幸い熱も出ず2日で回復しましたが)

それで今回プレイしていた作品ですが・・


Gothic Murder(ゴシックマーダー)-運命を変えるアドベンチャー-
公式サイト:http://orange-app.jp/game/GothicMurder/


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タイトル画面。
主人公がメイドの女の子で仕える家の主人や他の登場人物に容姿端麗な美男子がいるので
やもすると乙女ゲーっぽくも見えますが
れっきとしたアドベンチャーなのでご安心を。(何が?w)

ちょうどセール期間中だったこともあり、
1,200円⇨800円と大変お手軽な価格になっていましたので購入しました。
(残念ながらセール期間は2021年7月14日で終了してしまいましたが)



それではゲーム紹介と感想をば。




あらすじ&メインキャラ2名について


舞台は20世紀初頭の英国にある伯爵家の屋敷。
メイドとして働いている主人公は、他人の直近の死を夢で予知することができる。
そんな彼女が新たに予知したのは仕えている主の死。

折しも屋敷は遺産相続と不吉な遺言を巡って、ざわついていた。
恐るべき殺人計画はそんな中、進行していく……。

主の命を救うため、主人公は夢で得た情報を元に奔走する――

(以上、公式サイトより引用)

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主人公の新人メイド、エリー。
身近な人間の死を予知夢として見る、という特殊能力を持つ。

生活のために作中の屋敷で住み込むで働くことになったものの、
毎晩、主人のアーヴィングの死を予知夢として見るようになってから
彼の死を回避するために奔走することになる。



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エリーの仕える屋敷の主人、アーヴィング。
父を亡くしたことから若くして伯爵の地位を継ぐことになった青年。

急遽伯爵の地位を継いだ事からか、その相続をめぐって
訳ありの親族や謎の青年や霊媒師が集まってきたり・・・。

で、案の定、命を狙われてしまっているので毎晩エリーの夢で彼の死が予知され、
選択肢を間違えようものなら、彼の死に直結するため死亡シーン多数。

う〜ん、もうちょっとなんとかならんのかいw

とりあえず紹介はメインキャラ2名のみでご勘弁。


ゲームの基本システムについて


本作も王道的なミステリーアドベンチャーの例に漏れず、
表示されるテキストを読み進めていくタイプのミステリーアドベンチャー。
(さらに言えば某裁判ゲーに近い感じ)


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途中、屋敷の中をイメージのような簡易マップで移動していくシーンもあり。
ちょっと難易度の高いミステリーアドベンチャーのように
時間の流れとか正しい場所に行かないとゲームオーバー、
とかいうような事はないのでご安心を。


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物語途中の捜査シーン。
良くあるタイプの捜査するものを選んで情報を集める形式で
時たま選択肢が現れて推理することになります。


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そして捜査で得た情報を元に、相手を推理で追い詰めるクエスチョンシーン。


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画面上部にエリーと相手側のライフが表示がされ、
推理に失敗するとエリーのライフが減り、
推理で相手の嘘や説明の穴を突くことが出来れば相手のライフを減らせます。


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最終的に自分のライフを残した状態で、相手を追い詰めライフをゼロに出来ればクリア。
反対にエリーのライフがゼロになってしまうと即刻ゲームオーバーに。

という感じで、テキストシーン・捜査シーン・クエスチョンシーンを
繰り返すことでストーリーは進行していきます。

それではゲームシステム紹介はこんなところにしておきまして感想をば。

評価点:謎解きと推理で相手を追い詰め、真相に迫る面白さ


どの推理アドベンチャーにも言える事ですが、

・作中の事件のトリックと犯人を暴いていくこと
・全ての事件を仕組んだ黒幕たる人物を探し出し追い詰めていくこと
・綿密に張られた伏線を回収した上で黒幕の正体が予想を裏切ってくれること

ゲームを進める上でこれら真相を知っていくことが推理アドベンチャーの醍醐味と思います。

本作においてもこれらの要素はもれなく含んでおいてくれているので
遊んでいて止めるタイミングがなかなか決めれなくなってしまいました。


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各話ごとに毎度予兆されるアーヴィングの命の危機。
この導入の仕方が続きを気になってゲームを中断させにくくする仕掛けなのかなと。

先述の通り黒幕も意外な人物かつちゃんと伏線も張られているので
お手軽価格のゲームと侮ることなかれ。

気になった点:難易度とボリュームが物足りず


外出できなかった日に購入した本作ですが、半日でメインストーリーをクリアしました。
(追加DLCもありますが、それは除く)

半日で終わった事実を踏まえると、アドベンチャー好きとしては
ボリュームが少々物足りないかな、と思わざるを得なかったです。
(定価1,200円で尚且つセール中の購入なので費用対効果としては十分過ぎるのですが)

ただそうなってしまうのも致し方ないのかな?と思うところがありまして
本作はスマホで気軽にゲームをプレイするようなライトユーザー向けに作成された作品であって
ガチゲーマー向けでは無いのでは?と思ったのです。

公式ホームページにおいて配信されているプラットフォームが

「App store」 「Google Play」 「STEAM」 「Nintendo Switch」 「PS4」

という順番に並んでおり、この事からおそらくはスマホ向けの配信が最初だったのではないかと。

以上からゲーム専用機でガチプレイする人をそもそものターゲットに設定していないのでは?
と考えるに至りました。
(難易度も簡単めでしたので)

なのでこの点に関しては不満というよりはミスマッチというべきところですね。
気になる方はご留意を。

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やめ時を見失ってどんどん進めていたら、半日でエンディングに。
ガチのアドベンチャー好きにはやはり少し物足りないかな、と。

最後に・・


と言うわけで今回は簡単にこんなぐらいで。

ちなみに本作ですが、メインストーリーは基本的に1本道なのですが
主人公のエリーがどの登場人物と親交を深めるかは作中の選択肢次第で分岐する
マルチエンドを採用しているとか。

そんな要素があるとは、つゆ知らずクリアしてしまいましたが、
ただのお手軽アドベンチャーの枠じゃ収まらない要素もあったりしてなかなか驚きです。

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エンディングシーンの1つ。
当初はこのルートに行き着くものとばかり思ってましたが、
他のルートもあるとなると・・やっぱり女性向けなのでしょうか。


なお上記内容を除いた場合で本作をお勧めできるのは
「お手軽に推理アドベンチャーを遊んでみたい」とか
「ちょっとした空き時間に遊べるアドベンチャーがないかな?」とか
考えている人でしょうか。
(ガチゲーマーにはちょっと物足りないとは思いますが・・)

では今回はこんなとこで。

プレイ感想 バディミッションBOND(ネタバレせず)

毎度ご無沙汰でした。

タイトルにもあるとおり、今回の作品は・・

バディミッションBOND
公式サイト:https://www.nintendo.co.jp/switch/aq2fa/index.html




こちらパッケージデザイン。

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で、こちらタイトル画面。
パッケージを飾る二人の人物が中央に大きく映ってますが
右後方にもメインキャラ2名が小さく映ってます。

本作はコーエーテクモ開発(厳密には社内の開発チームのルビーパーティ)、ニンテンドー販売、
キャラクターデザインは村田雄介氏(代表作:アイシールド21、ワンパンマン)という。

プロモーション動画を見て、
「これは間違いなく力作に違いない!」
と思って思わず手に取った1作です。(ちなみにプロモーションは以下)






ではではゲーム紹介と感想をば。



あらすじ


真実に迫れ、相棒と共に。
亡き養父の夢を継ぎ、ヒーローを目指す警察官ルークと被害総額・数百億ともいわれる「怪盗ビースト」こと、アーロン。数奇な出会いが2人の運命を大きく変えていく……。頼れる相棒として助け合い、時にはぶつかり合いながら、ルークの父の死の謎、そして世界を揺るがす大きな陰謀に立ち向かう熱き友情の物語。
(公式サイトから引用)


キャラクターについて


毎度のごとく、ゲームの登場キャラクター全員について
書くと長くなっちゃうので主要キャラだけに絞ろうかなと。

ちなみにタイトルからなんとなーく予想がつく通り、
BONDとはチームメンバーそれぞれを特徴づけるそれぞれの単語の頭文字にあやかっているという
お約束のパターン。



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ルーク・ウィリアムズ

本作のメイン主人公であり、チームBONDの”D"、Doggieを担当。
なぜDoggie(犬)と呼ばれるに至ったか?について
犬っぽい見た目と彼の職業が警察官であり、俗に「イヌ」と呼ばれる職業である事が理由かと。

正義感の強い警察官だった養父の影響からか、誠実かつ正義感あふれる性格に育ち、
ヒーローになることを目指す青年。
警察官という職業であるからか、他のメンバー3人ほど世間ずれしておらず、
(てか他の3人がアウトローだったりマイペースなのもあるけれど)
コミカルなシーンではチーム内のツッコミ役になってますが、他の3人に振り回されること多数。
(彼も彼で、他の3人からは理解されないような風変わりな一面もあったりしますが)


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アーロン

ルークの相棒的立場の人物であり、チームBONDの"B"を担当する、怪盗Beast(ビースト)。
作中において世界各国の宝石を奪い、その獣のような風貌と大胆な手口からそう呼ばれるように。

ビーストの二つ名が示す通り、視力・聴力は人間のそれを遥かに上回り、
また数多の宝石を奪ってきたためか、意外にも宝石の審美眼に優れている。

直情的かつ粗暴で口が悪いが乱暴者ではあるが、故郷の家族を大切にしていたり、
目の前の人を放っておかないなど、悪になりきれない人情味あふれる人物。

ルークと出会ったことで彼の運命もまた動き出す。

なお眠る時は豪快に鼻提灯をたらす。


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モクマ・エンドウ

チームBONDの"N"こと、Ninja(忍者)を担当。

物語当初、ヒーローショーに忍者役で出演している時は
セリフを間違えたり進行を変えてしまったり。
無類の酒好き・女好きであり、登場当初から酒を飲みながら周囲の女性に声をかけるも
冷たくあしらわれる3枚目。
(昔馴染みのナデシコだけは例外で作中で唯一彼に付き合ってくれる女性)

普段は飄々としているが、チームBOND内で最年長であることもあり、
経験から来る引き出しも多く、精神的に成熟した、やるときはやる大人の男。

時に少女漫画の乙女のごとく、瞳を輝かせたコミカルな姿を見せるが、
自身の過去については沈黙し、時に必要以上に自らを戒めるかの如く、自己を犠牲にする一幕もあり、
これらの振る舞いには彼の過去が深く影響しており・・・。

彼の過去と振る舞いをめぐってはある人物の怒りを買い、執拗に狙われるように。

なお酒の好みは濁酒で作中も頻繁に飲んではチームBONDの面々に勧めている。


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チェズレイ・ニコルズ

作中において仮面の詐欺師と呼ばれる存在でチームBONDの"O"こと
OUTWITTER (アウトウィッター)に該当する美青年。
(その意は出し抜く者あるいは裏をかく者)

作中のとある事件でルーク達と関わったことから、犯罪者でありながらも
超法規的にチームBONDの一員になることに。

チームBONDの中でもその「仮面の詐欺師」の二つ名からもわかる通り、腹に一物抱えた人物。
チームBONDの面々を冷笑することも多く、同じアウトローのアーロンとは対照的。
その腹の内が表に現れる際は顔芸と言って良いぐらいの禍々しく表情を変える。

なお芸術や音楽に深い造詣を持っているが、歴史・宝石関係は専門外。
極度の潔癖症で、自身の飲む濁酒を勧めるモクマの誘いはひらりと躱す。



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ナデシコ・レイゼイ

謎多き妖艶な美女。
どのような事態においても取り乱すことのない、肝が据わった豪胆な人物。

表の顔は投資家として活動しており、とある目的のために先の4名を招集、
表向きはバックダンサーユニット、その実は極秘潜入捜査チームである、
「チームBOND」を結成。
とある任務のため、スイのバックダンサーとしてチームBONDを派遣する。

モクマとは長年の付き合い。


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スイ・アッカルド

作中における世界的な歌姫であり、本作のヒロイン的存在。
プロ意識が強くかつ努力家で自分にも他人にも厳しい性格。
新任のバックダンサーユニットとして派遣されたチームBONDの面々、
特にダンスに不慣れであったルークへの風当たりは強い。

一方でショーに対して真摯に向き合う人物へは相手が無名であっても敬意を忘れない。

そんな彼女もまたチームBONDと関わり始めたことを切欠にして
運命的に作中の数々の事件に巻き込まれていく。



と、まあ他にもいろんなキャラが出てくるんですが、
メインどころはこの6名かなと。


ゲームの基本システム①シンキングタイム・捜査・潜入


本作は10をゆうに超えるエピソードで構成されており、遊びごたえたっぷりの構成です。

エピソードの流れとしては・・・

①エピソード導入部分 (事件の発生・発覚、潜入指示発令など)

②シンキングタイム (得られている情報から捜査の方針を決定)

③捜査パート (潜入先の情報を収集し、潜入ルートを確率)

④潜入パート

⑤エピソードエンド&評価

という感じ。



①エピソード導入部分

潜入ミッションが発生するまでの経緯がここでは描かれます。



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ストーリーの進行は画面を見た通り、コマ割りされていたり、擬音が文字に表記されていたりと
どこか漫画を読んでいるかの様な感覚で進んでいきます。


大体の場合において、後の捜査・潜入パートのヒントとなるキーワードが散りばめられていたりします。
(アドベンチャーゲームのお約束ですね)


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とは言うものの、ヒーローゲージと引き換えに後で思い出せたりもします。


②シンキングタイム

先のエピソード導入にて示された潜入ミッションについて
潜入前の捜査方針について相談・確認するシーンです。

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基本的にはチームのリーダーであるルークを中心に進みます。

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シンキングタイムの途中では、選択肢が発生、正しい選択肢を選ぶことで
「ヒーローゲージ」なるゲージが上昇し、エピソード終了後の評価に影響します。
(間違えるとヒーローゲージは減少しながらもシンキングタイムは進行します)



③捜査パート

潜入のための情報を集めるためのパートです。


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捜査パートはイメージのように線で結ばれた各捜査スポットを巡って
そこにいる人物から潜入先の情報を得て、潜入ルートを確立させることになります。

ただし捜査パートでは
 ・ターン制であり、1ターン当たりに行動(移動)できる回数に限りがあること。
 ・ターンごとの行動回数は、1つ移動するごとに消費してしまうこと。
  (回数でないことに注意)
 ・エピソードによっては一定のターン数しか捜査できないこと。
 ・潜入ルートは大体の場合で2個あり、どちらか1個開放すれば潜入できるように。
などなどの制約があり、これらのことを念頭に置いて捜査を進めないといけないです。

もし潜入ルートを開放するのに目標ターン数以上にターン数を要してしまえば、
ヒーローゲージが減ってしまいます。
(まぁ特段難しいこともないんですが)


またゲームタイトルの「バディミッション」という名の通り、
捜査パートからは2人1組で進めることになります。

ゲーム序盤はルークとアーロンしかいないので選びようもないのですが・・


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モクマ、チェズレイがチームに加入すると、4人のうちから2人を選出して捜査を進めることに。
(デフォルメがちょいと可愛い感じ)

基本的にはどの捜査スポットにおいても、特定の人物でなければ情報は聞き出せないので・・

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捜査バディを組む前に、捜査マップを調べて、誰なら情報を得られるか、
またどのようにスポットを巡るのが良いか、よく考える必要があります。
(さらにいうと捜査と関係ない、いわゆるハズレスポットもあるので、その点も見極める必要あり)


そしていざ捜査スポットにて聞き込むのに適したバディを選ぶことが出来たら・・


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「クリティカルトーク!」のセリフとともにバディのカットインが入ります。
バディの組み合わせでカットインが全て異なりますので、いろんな組み合わせを
試す楽しみもあります。


ただこれで聞き込みが出来る訳でもなく、場合によっては聞き込む相手に
適した選択肢を選べないと捜査が失敗して、ヒーローゲージを失うことに・・
(成功すればアップ)

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場合によっては特定の2人の組み合わせじゃないと捜査が成功しなかったり。



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ちょっと長くなりましたが、捜査パートはこれを繰り返して情報を集め、
2つあるうちのどちらか一方だけでも潜入ルートを開放できればクリア、
次の潜入パートへと進められます。



④潜入パート

潜入パートにて潜入ルートを開放したら、いざ潜入へ!
捜査パートと同様、潜入パートにおいてもバディ2名を選出します。

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潜入する2名を選出し、2名のうちどちらを操作するのかも選択します。
基本的に自由選出ですが、潜入ルートによっては特定のキャラがいないと潜入できない場合もあり。
なお操作するキャラによって潜入の難易度が変わるとかはありません。
個人の好みでOKです。

なお潜入ルートを2つとも開放していた場合、どちらのルートを進むのかはプレイヤーの自由となります。


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潜入においては漫画風の展開とは打って変わり、3Dで表現された潜入ルートを
実際にコントローラーを操作して進んでいきます。

潜入メンバーの組み合わせにより道中でおしゃべりが発生することもあり、
他愛のない会話から、ストーリーの内容に関わるものまで幅広く、会話のパターンを探すのも
また楽しめます。


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潜入ルートを進んでいくと時には会敵し、戦闘シーンが入る事も。
戦闘の操作としてQTE(クイックタイムイベント)が採用されており、
指定された通りにコマンドを入力するのみです。

入力に失敗してもゲームオーバーとはなりませんが、ペナルティとしてヒーローゲージが減少します。



⑤エピソードエンド&結果


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エピソード終了時点でのヒーローゲージの量に応じて
クリアランクが決まります。

後述するバディエピソード・サイドエピソードにおいては
クリアランクがある一定以上ないと解放されないエピソードも多くあるため、
是非ともエピソードランクはSを目指すようにしましょう。

ゲームの基本システム②バディエピソード・サイドエピソード


メインエピソードにおいても各登場人物の人物描写が豊富な本作ですが、
それとは別に各バディの関係性・その他サブキャラについても充実しており、
バディエピソード・サイドエピソードという形で、各エピソードの幕間に閲覧することで
より深く世界観・キャラクターの人物像を知ることができます。

まずはバディエピソードについて。

バディエピソードではチームBOND内の2名のコミュニケーションの様子が描かれます。

組み合わせは全6パターン漏れなく用意されており、
大体の場合においてストーリーの進行に合わせて閲覧できるようになっていきますが
「エピソード〇〇の潜入を特定の2名でクリア」
「エピソードクリア評価が〇以上」
など条件が必要になるエピソードもあり、全てを閲覧するには
根気よくやり込む必要もあります。
(幸にして、既読メッセージスキップなど周回プレイはやりやすくなってます)


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バディエピソードの画面。
画面下に小さく写ってますが、1組あたりエピソード数16とボリュームたっぷり。



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サイドエピソードにおいては先にも紹介しましたスイ、ナデシコ、ルークの養父のエドワードなど
各サブキャラのみならず、敵サイドのキャラクターについてもクローズアップされます。

サイドエピソードも同様にエピソードクリア及びクリアランクに応じて解放されていきます。


ではではこの辺から本作の評価を書いていこうかなと。

評価点①起承転結・緩急のついた、熱いストーリー展開


「バディミッションBOND」というタイトルでも示されている通り、本作のテーマは絆。

一口に絆といっても親子・家族の絆、仲間との絆、知り合った人々との絆と様々。

当初のチームBOND4名については・・

ヒーローとなることを夢見るも、その誠実さ・正義感の強さから空回り気味のルーク、
仲間を思うが故に一人危険な道を突き進んでしまうアーロン、
親しげにしながらも頑なに己の過去について沈黙を守るモクマ、
腹に一物抱えながらチームに加入し、決して仲間と交わろうとしないチェズレイ・・


何かしら皆抱えたものがあって当初は不安を内包したチームでありましたが
ミッションをこなす中で軋轢や道を違えることはあれど
最終的にチームとして覚醒・強く結びついた絆を築いていく様は王道的、
悪く言えば使い古されたパターンではありますが、その過程から結末までの描き方は必見。



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酔っ払うモクマと爆睡するアーロン。
時に間の抜けたシーンで笑いを誘うところもあれば・・・


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時にシリアスなシーンもあり、これら苦難を乗り越えていくからこそ、仲間との結びつきも強くなる。


作中の張られた伏線の数々が回収された時、
そして黒幕・ラスボスの存在に気付かされた時の衝撃たるや、
プレイヤーの予想を超えて記憶に強く残ること請け合い。

ストーリーの構成・抑揚が本当によく練られた作品と思います。


評価点②丁寧かつ充実したキャラクター描写


先にも書きましたとおり、メインエピソード・バディエピソード・サイドエピソードという
3本柱で本作は構成されています。

メインエピソード・バディエピソードでは主人公サイドの活躍・関係性が描かれるため、
当然そこではメインキャラクターの描写が多く、より深くメインキャラを知ることが出来るのですが・・

メインキャラのみならず、サブキャラ・敵キャラにおいてもサイドエピソードにて、
その人物の過去や心情描写がなされているのが、本作が他の作品と異なる大きな特徴です。


本作における敵キャラクターでは、表情や言動が登場時から180度変わってしまうキャラ
(所謂ネコ被り)もいるのですが、
サイドエピソードではその人物の過去やその腹の内がクローズアップされ、
ただの噛ませキャラとして使われていないというのも、キャラクター・作品への
スタッフの愛情が感じ取れます。


特に最後の最後で明かされる、とある人物達が残した絆のシーン、
その後訪れる本当のクライマックスシーン・・

それらには製作陣が練りに練ったシナリオ・脚本・キャラクター設定から最後に示される絆の形、
声優さんの名演に加えて、さらに予想を超える展開も相まって本作一の感動シーンであり、
いかに本作が製作サイドから愛された作品であるかがわかります。

是非とも最後までプレイして味わって欲しいシーンですね。



改善点①難易度の低い謎解き要素


ゲームの雰囲気的に逆転裁判シリーズのような
謎解きとか犯人探しのミステリー要素があるのかな〜と期待していたのですが
ミステリーアドべンチャーとしての難易度はかなり低く抑えられており、

「小学生向けに製作されたのか?」

と思えるぐらいです。
(なお本作のレーティングはCERO Cであり対象年齢15歳以上なんですが・・)

操作パートの「誰がいないといけないか?」「誰と誰の組み合わせなら良いか?」も
すぐにわかるようなヒントが明示されていますし、
会話途中に現れる選択肢においても「思い出す」のコマンドを選択すれば
ヒーローゲージの低下こそあるものの、誰でもすぐに正しい選択肢に辿りつけてしまいます。
(選択肢は3つしかなく、そもそもが難しい選択でもないので・・)

ストーリーの構成は決して低年齢層向けではないのに
この謎解きの要素の低難易度具合は物足りなく感じるのは仕方がないのかなと。
ゲームという形をとっている割に、プレイヤーが作品に介入している感触が弱いんですね。


まあちょいと邪推すると、本作はシリーズ化することが決まっていて
第1作目である本作をあまり難しくするとユーザーが獲得しにくくなるのと、
次作以降で手にとってもらえなくなることを懸念して低難易度に設定したのかなと思いましたが・・。

もしこの予想通りだったとしてもキャラもストーリーもグラフィックも音楽も魅力十分なのだから、
謎解きも対象年齢相当の難しさにしても、なんら心配もなかったものと思います。


でも不満点としてはそれぐらいで他にはケチの付けようのない良作です。
他の要素は魅力で溢れていたのに、謎解き要素で画竜点睛を欠いてしまった、ですね。



最後に・・・


色々と長々と書きましたが、結局のところ本作は
キャラも良いし、ストーリーも秀逸だし、BGM・グラフィックもクセになる面白さ。
(作中BGMのヒーローショーの「ニンジャジャ〜ン♪」とか特にね)

王道的なストーリー展開ではあるけれど、間違いなくアドベンチャー好きなら
楽しめる作品なので是非とも手にとって、最後の、本当に最後まで遊んで欲しいです。(意味深)

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エンディングを迎えると見ることのできる、チームBOND4名の集合画像。
全ての伏線を回収したエンディングはまさに大団円そのもの。

ここまで作り込まれた作品なら、おそらくは次回作も制作されるだろうと思いますんで・・・。

それでは今回はこの辺で。



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