どうもお久しぶり。
この度も更新期間がえらく飽きましたね。(毎度のことですが・・)
最近はアドベンチャーばかりでしたが、
今回はニンテンドースイッチで発売されたRPGです。
幻影異聞録 ♯FE Encore (シャープエフイー アンコール)
公式サイト:https://www.nintendo.co.jp/switch/asa4a/
任天堂が誇る「ファイアーエムブレムシリーズ」とアトラスが誇る「女神転生シリーズ」が
まさか!のタッグを組み、オリジナル版はWii Uで2015年に発売されました。
本作はそれに追加要素加えたリメイク作品です。
当初、Wii U版のプロモを見た、アトラスの女神転生シリーズを知る人からは
「また東京が崩壊するのか・・」
とか噂されていたそうな・・。
(女神転生シリーズ、やったことないけど毎度東京はどうなっていることやら・・)
タイトル画面。
この画面を見るたびに作中のキャラがランダムでタイトルを読み上げてくれます。
最初から始める時の選択肢が「DEBUT(デビュー)」となっている点が、
本作のテーマ「芸能」という作風を醸し出すのに一役買っております。
(リメイクであること示すのに「Encore」とつけたところも◎)
で、「DEBUT」を選択すると、ペルソナシリーズよろしく難易度設定と
メインヒロインの「織部つばさ」に私服の時にメガネを掛けさせるか否かを設定させると
オープニングアニメが流れてゲームスタートです。
Encore版の追加要素の一つとか。
ヒロインである織部つばさにメガネを掛けさせられるようになりました。
一体どうして追加されたのやら・・?
オリジナル版のファンから
「メガネを掛けされたい!!」
というリクエストでもあったのでしょうか?
ちなみにメガネを掛けたところで、ペルソナ4みたく
霧が晴れて見えるとか、そんなことはありませんw
オープニングアニメーション。
物語の発端となった、演劇の演者・観客1,000人が消失した
「こけら落とし消失事件」の映像が流れてスタートです。
物語の始まりに演劇の舞台とか、初代プレイステーションで遊んでいた世代としちゃ、
「いきなり観客が炎上するのでは?」
とか思っちゃいますねw
(パ○サイト・○ヴ)
じゃ、前置きはこんなところにして本作の紹介と感想をば。
目次
本作の舞台について
キャラ紹介
戦闘システムについて
○評価点①○キャラの魅力を掘り下げつつキャラの強化にも繋がるサイドストーリー
○評価点②○戦闘の爽快感と衣装替えの面白さ
○評価点③○魅力あるボーカル楽曲の数々
○改善点①○一部デュオアーツの取得イベントがないこと
最後に・・
あらすじをとりあえずまとめると・・
===
本作の舞台は芸能文化が栄えている現代(恐らくは2015年頃)の東京。
作中の時系列において5年前、とある劇場の完成記念公演にて
演者と観客1,000人超が突如として消失した、「こけら落とし消失事件」。
織部つばさは主演女優を務める姉の公演を観客として
見に行っていたことで事件に遭遇するも奇跡的に生還する。
そして時は流れ現代、主人公の葵樹はクラスメイトの赤城斗真と共に
同じくクラスメイトの織部つばさが出場する、新人アイドル発掘オーディション最終選考会を観覧。
そのオーディションの最中、突如として司会者が豹変、
異世界からの異形の襲撃者「ミラージュ」が多数出現し人々を襲い出し、
「パフォーマ」(作中における芸能に関する表現力の結晶、生命エネルギーでもある)を奪いはじめる。
その最中、樹とつばさは「イドラスフィア」と呼ばれる異世界に迷い込み、
ミラージュに襲われたところで奇跡的に「ミラージュマスター」として覚醒する。
ミラージュマスターとして覚醒したことから、
2人はフォルトゥナエンターテイメント所属のタレントとなり、
芸能活動とミラージュとの戦いを送る日々が始まるのでありました・・。
===
と、ストーリーの導入はこんな感じ。
先に書いた通り、樹たちはそれぞれのミラージュとパートナーとなる事で
ミラージュマスターとして覚醒しますが、
そのミラージュとはファイアーエムブレムの登場人物なんです。
これは女神転生シリーズの「悪魔」がファイアーエムブレムの登場人物に置き換わった形、
もっとわかりやすく言えばペルソナシリーズの「ペルソナ」が
ファイアーエムブレムの登場人物になった、という形です。
それらと異なる点として、戦闘時にはパートナーミラージュが
武器に変身(カルネージフォーム)して共に戦うという点がありますが。
(テ○ルズのソーディ○ンみたい)
戦闘開始時にはミラージュマスターは「カルネージフォーム!」と叫び、
ミラージュは武器に、マスターは専用の衣装に変身します。
(演出が入るのは、新規加入キャラおよび衣装替えした時のみ)
また本作の上記以外の特徴として「芸能活動」と「RPG」の融合という、
これまでになかった斬新な路線にあります。
今までの作品の感覚から見たら
どうして「芸能」と「戦闘」が繋がるのか?
となるんですが、そこんところはうまく設定されていまして・・。
①ミラージュとの戦いはミラージュマスターでしか対応できない。(現実の武器・兵器では効果がない)
②仲間となったミラージュは単独では
③本作において芸能の起源は神事、「神降ろし」とされている。
④そのため、芸能人としての優れた表現力を持つ者は高いパフォーマを持つ。
⑤パフォーマを高めることはミラージュマスターとしての能力UPに繋がる。
⇨芸能活動を通じて表現力を鍛える事でミラージュマスターとして成長できる!
という具合に作中で芸能活動をする動機付けがされているのです。
確かに古くから続くお祭りや神社での歌や舞踊は神仏への感謝や祈りを届けるためだったりするから、
この設定はすんなりと受け入れる事ができました。
また本作の舞台が2015年ごろの東京でもあるので・・
作中では各キャラから「TOPIC」という現実でいうLINEのようにメッセージが届きます。
メッセージの内容に応じてスタンプも押してくれる。
うーん、現実の東京っぽい。
主人公、蒼井 樹(あおい いつき)
特に芸能に強い興味があるわけでもなく、
なし崩し的に芸能事務所「フォルトナエンターテイメント」に所属することになった、
普通の18歳の男子高校生。
そんな彼が芸能活動・ミラージュとの戦いを通じて人間的に成長していく様が
ストーリーの大きな流れ。
ちなみにペルソナ5の主人公のジョーカー程じゃないにしても
登場する女性を次々と魅了する、天然ジゴロなところも(笑)
樹のミラージュ、クロム
初期クラスは「ロード」。
ファイアーエムブレム覚醒より出演。
彼をはじめ、ミラージュは記憶を失っており、
ファイアーエムブレムのストーリーが語られることはほとんどありません。
このことでファイアーエムブレムを知らない人も問題なく
本作を楽しめるわけです。
また彼はマップ中のナビゲーション役も勤めているため、
敵シンボルの出現などで頻繁に声を聞かせてくれます。
織部 つばさ(おりべ つばさ)
樹の幼馴染にして、天然でドジだが明るくまっすぐな性格、
そしてアイドルとなることを夢見る女子高生。(そして作中冒頭から樹に思いを寄せる)
作中の5年前、公演中に観客1,000人が突如として消失した「こけら落とし消失事件」の
(表向き、ではあるけど)唯一の生還者。
本作は先述の樹の成長の記録であると同時に
彼女がアイドルとして歌にモデルに演技にと幅広い分野で成長・活躍する、
シンデレラストーリーでもあります。
ちなみに彼女も含め、本作の登場女性キャラ何人かがプロポーションが異常に良いという・・w
つばさのミラージュ、シーダ
初期クラスはペガサスナイト。
(でもスキル演出以外でペガサスは出てこない)
出演はファイアーエムブレム第1作の暗黒竜と光の剣より。
原作通り心優しい性格でつばさに対して姉のように接する、とか。
(原作遊んだことないので・・)
赤城 斗馬(あかぎ とうま)
アクション俳優志望で特撮ヒーローの出演を目指す、樹とつばさのクラスメイト。
樹達より一足先にミラージュマスターとなっており、
フォルトゥナエンターテイメントの先輩芸能人として
序盤からパーティを引っ張ってくれます。
なお天然っ気の強い樹やつばさが多くのボケをかますので
(一部、プレイヤーの選択肢でワザとボケさせることもあり)
パーティのツッコミ役も主に彼が務めておりますw
斗馬のミラージュ、カイン
初期クラスはソシアルナイト。
出演はファイアーエムブレム第1作の暗黒竜と光の剣より。
斗馬とは似た者同士でとても気が合う兄貴分、だとか。
カルネージフォームの演出で斗馬と共にバイクに乗っていたり、
ペルソナ5の真・ヨハンナのモデルになったのだろうか?
黒野 霧亜(くろの きりあ)
フォルトゥナエンターテイメントに所属する樹達の先輩ミュージシャンで
若者から絶大な支持を得られているクールビューティな女性。
つばさも彼女の大ファンでストーリー序盤はその憧れからあたふたすることも。
サイドストーリーで彼女の内面を垣間見ていくと
所謂ギャップ萌えが発動すること間違いなし!ですw
そのギャップから本作で1番のお気に入りキャラになりましたw
樹のセリフの選択肢で彼女をいじって戸惑う姿を見るのが楽しいことこの上なくw
(樹は天然さんだから歯の浮くようなセリフも言わせたりできるしw)
霧亜のミラージュ、サーリャ
出演は「覚醒」から。初期クラスはダークマージ。ヤンデレっぷりは本作でも健在。
「覚醒」でのデザインと比べると顔こそ見えないけど、やたらセクシー。
時折、おかしな事を言ったりやったりするんで、霧亜から突っ込まれることも。
弓弦エレオノーラ(通称エリー)
見た目・名前から察せられる通り、北欧系のハーフで弓使い。
(名前に弓の字が2つもあるし)
やたらと「ハリウッド的」とか繰り返すもんで
現実にいたらややうざったいような一方、精一杯背伸びしている感のある、
ツンデレタイプのキャラです。
作中ではその「ハリウッド」と繰り返し発言するとこを
とあるキャラからなじられてしまったりw
エリーのミラージュのヴィオール
出演は「覚醒」から。初期クラスはアーチャー。
やたらと「貴族」である事を主張してお転婆なエリーに対しては「淑女」となるように言うもんだから
「ハリウッド的」「貴族的」と戦闘中にも応酬する事多数。
源まもり
フォルトゥナエンターテイメントに所属する11歳の小学生タレント。
「レンチンアイドル☆まもりん」という番組に出演しながらも
(私らの年代としちゃのN○K教育の「ひとり○できるもん!」を思い出す・・)
昭和歌謡曲も歌う、一風変わった芸風。
最年少で女子というもっともか弱い立場でありながらも、
ミラージュのドーガがアーマーナイトという事でパーティ1のタフさを誇ります。
(彼女に庇われて戦闘不能を免れること多数)
意外と戦闘時のカルネージフォーム(変身)したアーマーナイトの姿が
なかなか可愛らしくて必見です。
ミラージュは暗黒竜と光の剣より「ドーガ」。初期クラスはアーマーナイト。
(でもスクリーンショット撮るの忘れちゃったから画像はないw公式で確認を)
ミラージュマスターとして覚醒したばかりのまもりを
献身的にサポートしてくれます。
剣 弥代(つるぎ やしろ)
歌にダンスに演技にあらゆるパフォーマンスをこなす、
天才的な芸能人として樹達の前に現れます。
一見クールな男性に見えますが、その実は樹以上に天然(または世間知らず?)なところもあり、
メインストーリーではその節々が垣間見え、
サイドストーリーではもろに彼の天然具合が炸裂しておりますw
ミラージュは暗黒竜と光の剣より「ナバール」。初期クラスは剣士。
(彼ももスクリーンショット撮るの忘れてまして・・公式で確認を)
口数は少ないが強さをストイックに求める事など弥代と共通する点が多く、
信頼し合っているとか。
個人的には「覚醒」のロンクーが務めるものとばかり思ってました。
(ロンクーはまた別の形で登場してました)
で、ここからはサブキャラ。
パーティメンバーではないけど、フォルトゥナエンターテイメントを支える仲間であり、
戦闘中もサポートしてくれます。
チキ
ウタロイドと呼ばれるバーチャルアイドルのミラージュ。
出演元はファイアーエムブレムシリーズを通して登場する「チキ」より。
現実世界でいうとバーチャロイドの初音ミクがイメージ?
私はファイアーエムブレムは「覚醒」しか遊んだ事がなく、
下記のサイト通りチキは神竜族の巫女で見た目は妙齢の女性なので、
本作でのロリっ娘っぶりはやや違和感・・。
https://www.nintendo.co.jp/fe/characters/smashbros/detail/tiki05.html
ブルームパレスでパーティキャラのカルネージユニティ(武器の錬成)や
レディアント・ユニティ(スキル習得)をしてくれたり、
さらにはファイアーエムブレムではおなじみ、
クロムたちミラージュのクラスチェンジをしてくれたり!
またサブストーリーをこなすことで戦闘中にセッションスキルと呼ばれる連携の中で
炎属性の攻撃でサポートしてくれます。
志摩崎 舞子(しまざき まいこ)
樹達の属するフォルトゥナエンターテイメントの社長。
過去にはファッションモデルとして活躍、
頭の回転も早く抜け目のない女社長ですが酒好きで
樹達には度々二日酔いのことを突っ込まれるというw
彼女もサブストーリーをこなすことで戦闘中はセッションスキルにて
剣撃の追撃を加えてくれます。
バリィ・グッドマン
フォルトゥナエンターテイメントの敏腕トレーナーで元バンドマン。
ディア魔女いろは(おそらく元ネタはおジャ魔女どれみ)の大ファンで
かつ、パーティ内最年少のまもりを溺愛する。
(現実にいたらかなりヤバめのおじさん・・w)
CVは中村 悠一さんでなかなかこんなエキセントリックな役を演じるのが妙に印象に残ってしまうw
(ブレイブルーのハザマ&ユウキ・テルミ、マクロスFの早乙女アルトのイメージから想像できないw)
そんなフォルトゥナエンターテイメントのメンバーですがメニュー画面にも登場しておりまして・・
序盤はこんな感じでやや寂しいメニュー画面ですが・・
最終的にはここまで賑やかに。
フィールドマップ中の敵シンボルと接触すると戦闘開始。
(剣撃で敵シンボルの動きを止め、その状態で接触すると先制が取れることも)
戦闘はペルソナシリーズよろしくのターン制コマンド選択バトル。
戦闘画面。画面上部には行動順序が表示。
本作の戦闘システムで特徴的なのは下記3点。
①スキル攻撃で対象の弱点をついた場合やSPスキルを使用した時、
パーティキャラが次々と連携攻撃をしてくれる「セッション」
発動条件を満たすと仲間たちが次々と連続して攻撃していきます。
スキルが充実してくると最大で10連携を超えることも。
(セッションに参加するには専用のスキル習得が必要)
リメイクである本作「Encole」からはサブキャラもセッションに参加するように。
ちなみにセッションは何度も攻撃を繰り返すことから時間が長くなってしまいますが、
演出をカットする設定も可能という親切設計。
②スキル攻撃が時折、専用の演出が入り威力や効果範囲が強化される
「アドリブパフォーマンス」
各キャラのサイドストーリーを進めることで「アドリブパフォーマンス」を習得、
戦闘時には通常のスキルを選択したときにランダムで発動、
サイドストーリーの内容に準じた演出が入り、威力や効果範囲が強化されます。
(主人公の樹はメインストーリーを進める過程で習得)
このアドリブパフォーマンスについて、歌手活動している
つばさと霧亜はボーカル付き専用の楽曲も流れます!
ちなみにまもりについては「アドリブ」をするほどの対応力がないとかで
彼女のみアドリブパフォーマンススキルを習得しません。
確かに彼女の設定に準じてはおりますが、ちょいと不遇ですが・・。
③セッション中にキャラ2名による、専用の演出と強力かつ様々な効果が発動する
「デュオアーツ」
先のアドリブパフォーマンスと同じく、専用の演出と楽曲のあるものは
もちろんボーカルつきの楽曲も流れます。
これも大体において専用のサイドストーリーを進めると習得します。
(そのきっかけが大体においてフォルトゥナの社長である舞子の思いつきだったりしますが笑)
ちなみにまもりは先のアドリブパフォーマンスでは不遇でしたが・・
その代わり?彼女のデュオアーツにはこんな内容のものも!
バカゲー的な要素もあり、なかなか楽しませてくれますw
ではここからはいつもの感想を評価点と改善点から。
先述の通り、アドリブパフォーマンスやデュオアーツの習得に
サイドストーリーを進めるのですが同時にキャラの掘り下げが行われております。
これに対しメインストーリーは飽くまで主人公の樹(序盤はつばさも)の成長に焦点を絞っています
この方式をとったことから、メインストーリーはシンプルにまとまり、
サイドストーリーでは終始一貫して1人のキャラにスポットライトを当てているので
とてもメリハリのある展開がされております。
またサイドストーリーの内容についてもそれぞれのキャラの内面描写がされているのですが
その内容において・・
こういったキャラそれぞれが抱える悩みや課題をシリアスに描いているものや・・
サイドストーリーによっては非常にコミカルなシーンもw
サイドストーリーと言えど全く飽きさせない展開で
どのキャラも大変に印象深いものになりました。
先の通りセッション・アドリブパフォーマンス・デュオアーツが
いい感じで戦闘のスパイスになっており、
初対面の敵キャラに対して弱点属性を探ることが楽しみの一つになっております。
特にボス戦においては難易度の高さもあって
「アドリブパフォーマンス」⇨「セッション」⇨「デュオアーツ」⇨「セッション」
と続いた時はかなり気分が良いです。
ただし敵ユニットもパーティキャラの弱点をついた場合は
同様にセッションで連続攻撃してくる点は要注意。
ここを理解していないとかなりの頻度で戦闘不能に陥り、
あっという間にゲームオーバーになります。
(特につばさや霧亜は打たれ弱いのもあって・・まもりがいるとかなり助けられますw)
一応、対策としては防御コマンド、防御スキルの使用、食いしばりスキルの習得、
弥代の「カウンター」(敵側の物理攻撃を防ぎつつ、カウンターを入れる)などありますが、
それでも防ぎきれずオーバーキルされてしまうことも。
(特にボスは連続行動したり、護衛の敵キャラを召喚したりで手に負えなくなります)
それともう一つ本作で面白いのが、戦闘時のみですが衣装替えのシステム。
登場人物は皆タレントであるので作中様々なシーンで
ライブ衣装やらドラマ衣装を着るんですが、それを戦闘中の衣装に設定できるんです。
ストーリー中のドラマの役の衣装になったり・・
(戦闘中のセリフまで作中の役に変化!)
他のアトラス作品とのコラボ衣装もあります。
(でもペルソナ5のジョーカー衣装はどこか違和感w)
衣装は作中の原宿ショップで購入可能。
ただしめちゃくちゃ価格が高いという・・w
本作は芸能をテーマにしていることから、作中のキャラが歌う楽曲も
かなり力が入っており、印象に残るもの多いです。
それもそのはず、歌唱力に定評のある声優のキャスティングに加え、
本作のボーカル楽曲の提供はavexグループが手掛けてますから!
アドリブパフォーマンスやデュオアーツでも当該楽曲は流れますので耳に残りやすいのはありますが、
序盤で霧亜の「Reincarnation」や終盤の「ファイアーエムブレム〜光の戯曲〜」は
そのシーンのインパクトもあって一発で魅了されてしまいました。
(クリアした今となってはサントラ欲しくなっちゃいますね・・)
先述の通り、デュオアーツ取得はサイドストーリーのイベントをこなして
習得する物が主なのですが、一部のデュオアーツにおいては
条件を満たした状態で社長の舞子に話しかけると
「やってみよ〜♪」
みたいなノリであっさりデュオアーツが習得されてしまうことも。
ストーリーの中心に据え置かれている樹やつばさが関わるデュオアーツは
ちゃんとイベントシーンが挿入され場合によっては専用の楽曲&ムービーまであるのに・・。
キャラは全て個性もあって制作サイドの愛も十二分に感じられるのもあって
この扱いの差は気になりました。
しかしながら本作「幻影異聞録 ♯FE Encore」もまた良作でございました。
元になったファイアーエムブレムシリーズも女神転生シリーズ、ペルソナシリーズも
長くつづくシリーズであるので全てのファンの方はもちろん、
どれか1つだけしか知らないという方にも
全く知らない人にもお勧めできます。
作中の随所にお遊びの要素も多いですし、知っていた方が楽しめるのはもちろんですが。
ジャックフロストがコンビニのキャラクターになっていたり。
===
以上、外出できない連休中ではありますが、もしニンテンドースイッチお持ちの方で
興味ある方が見えましたら購入してはどうでしょうか。
それではまた次の作品にて。
サントラもよろしければ。
この度も更新期間がえらく飽きましたね。(毎度のことですが・・)
最近はアドベンチャーばかりでしたが、
今回はニンテンドースイッチで発売されたRPGです。
幻影異聞録 ♯FE Encore (シャープエフイー アンコール)
公式サイト:https://www.nintendo.co.jp/switch/asa4a/
任天堂が誇る「ファイアーエムブレムシリーズ」とアトラスが誇る「女神転生シリーズ」が
まさか!のタッグを組み、オリジナル版はWii Uで2015年に発売されました。
本作はそれに追加要素加えたリメイク作品です。
当初、Wii U版のプロモを見た、アトラスの女神転生シリーズを知る人からは
「また東京が崩壊するのか・・」
とか噂されていたそうな・・。
(女神転生シリーズ、やったことないけど毎度東京はどうなっていることやら・・)
タイトル画面。
この画面を見るたびに作中のキャラがランダムでタイトルを読み上げてくれます。
最初から始める時の選択肢が「DEBUT(デビュー)」となっている点が、
本作のテーマ「芸能」という作風を醸し出すのに一役買っております。
(リメイクであること示すのに「Encore」とつけたところも◎)
で、「DEBUT」を選択すると、ペルソナシリーズよろしく難易度設定と
メインヒロインの「織部つばさ」に私服の時にメガネを掛けさせるか否かを設定させると
オープニングアニメが流れてゲームスタートです。
Encore版の追加要素の一つとか。
ヒロインである織部つばさにメガネを掛けさせられるようになりました。
一体どうして追加されたのやら・・?
オリジナル版のファンから
「メガネを掛けされたい!!」
というリクエストでもあったのでしょうか?
ちなみにメガネを掛けたところで、ペルソナ4みたく
霧が晴れて見えるとか、そんなことはありませんw
オープニングアニメーション。
物語の発端となった、演劇の演者・観客1,000人が消失した
「こけら落とし消失事件」の映像が流れてスタートです。
物語の始まりに演劇の舞台とか、初代プレイステーションで遊んでいた世代としちゃ、
「いきなり観客が炎上するのでは?」
とか思っちゃいますねw
(パ○サイト・○ヴ)
じゃ、前置きはこんなところにして本作の紹介と感想をば。
目次
本作の舞台について
キャラ紹介
戦闘システムについて
○評価点①○キャラの魅力を掘り下げつつキャラの強化にも繋がるサイドストーリー
○評価点②○戦闘の爽快感と衣装替えの面白さ
○評価点③○魅力あるボーカル楽曲の数々
○改善点①○一部デュオアーツの取得イベントがないこと
最後に・・
本作の舞台について
あらすじをとりあえずまとめると・・
===
本作の舞台は芸能文化が栄えている現代(恐らくは2015年頃)の東京。
作中の時系列において5年前、とある劇場の完成記念公演にて
演者と観客1,000人超が突如として消失した、「こけら落とし消失事件」。
織部つばさは主演女優を務める姉の公演を観客として
見に行っていたことで事件に遭遇するも奇跡的に生還する。
そして時は流れ現代、主人公の葵樹はクラスメイトの赤城斗真と共に
同じくクラスメイトの織部つばさが出場する、新人アイドル発掘オーディション最終選考会を観覧。
そのオーディションの最中、突如として司会者が豹変、
異世界からの異形の襲撃者「ミラージュ」が多数出現し人々を襲い出し、
「パフォーマ」(作中における芸能に関する表現力の結晶、生命エネルギーでもある)を奪いはじめる。
その最中、樹とつばさは「イドラスフィア」と呼ばれる異世界に迷い込み、
ミラージュに襲われたところで奇跡的に「ミラージュマスター」として覚醒する。
ミラージュマスターとして覚醒したことから、
2人はフォルトゥナエンターテイメント所属のタレントとなり、
芸能活動とミラージュとの戦いを送る日々が始まるのでありました・・。
===
と、ストーリーの導入はこんな感じ。
先に書いた通り、樹たちはそれぞれのミラージュとパートナーとなる事で
ミラージュマスターとして覚醒しますが、
そのミラージュとはファイアーエムブレムの登場人物なんです。
これは女神転生シリーズの「悪魔」がファイアーエムブレムの登場人物に置き換わった形、
もっとわかりやすく言えばペルソナシリーズの「ペルソナ」が
ファイアーエムブレムの登場人物になった、という形です。
それらと異なる点として、戦闘時にはパートナーミラージュが
武器に変身(カルネージフォーム)して共に戦うという点がありますが。
(テ○ルズのソーディ○ンみたい)
戦闘開始時にはミラージュマスターは「カルネージフォーム!」と叫び、
ミラージュは武器に、マスターは専用の衣装に変身します。
(演出が入るのは、新規加入キャラおよび衣装替えした時のみ)
また本作の上記以外の特徴として「芸能活動」と「RPG」の融合という、
これまでになかった斬新な路線にあります。
今までの作品の感覚から見たら
どうして「芸能」と「戦闘」が繋がるのか?
となるんですが、そこんところはうまく設定されていまして・・。
①ミラージュとの戦いはミラージュマスターでしか対応できない。(現実の武器・兵器では効果がない)
②仲間となったミラージュは単独では
③本作において芸能の起源は神事、「神降ろし」とされている。
④そのため、芸能人としての優れた表現力を持つ者は高いパフォーマを持つ。
⑤パフォーマを高めることはミラージュマスターとしての能力UPに繋がる。
⇨芸能活動を通じて表現力を鍛える事でミラージュマスターとして成長できる!
という具合に作中で芸能活動をする動機付けがされているのです。
確かに古くから続くお祭りや神社での歌や舞踊は神仏への感謝や祈りを届けるためだったりするから、
この設定はすんなりと受け入れる事ができました。
また本作の舞台が2015年ごろの東京でもあるので・・
作中では各キャラから「TOPIC」という現実でいうLINEのようにメッセージが届きます。
メッセージの内容に応じてスタンプも押してくれる。
うーん、現実の東京っぽい。
キャラ紹介
主人公、蒼井 樹(あおい いつき)
特に芸能に強い興味があるわけでもなく、
なし崩し的に芸能事務所「フォルトナエンターテイメント」に所属することになった、
普通の18歳の男子高校生。
そんな彼が芸能活動・ミラージュとの戦いを通じて人間的に成長していく様が
ストーリーの大きな流れ。
ちなみにペルソナ5の主人公のジョーカー程じゃないにしても
登場する女性を次々と魅了する、天然ジゴロなところも(笑)
樹のミラージュ、クロム
初期クラスは「ロード」。
ファイアーエムブレム覚醒より出演。
彼をはじめ、ミラージュは記憶を失っており、
ファイアーエムブレムのストーリーが語られることはほとんどありません。
このことでファイアーエムブレムを知らない人も問題なく
本作を楽しめるわけです。
また彼はマップ中のナビゲーション役も勤めているため、
敵シンボルの出現などで頻繁に声を聞かせてくれます。
織部 つばさ(おりべ つばさ)
樹の幼馴染にして、天然でドジだが明るくまっすぐな性格、
そしてアイドルとなることを夢見る女子高生。(そして作中冒頭から樹に思いを寄せる)
作中の5年前、公演中に観客1,000人が突如として消失した「こけら落とし消失事件」の
(表向き、ではあるけど)唯一の生還者。
本作は先述の樹の成長の記録であると同時に
彼女がアイドルとして歌にモデルに演技にと幅広い分野で成長・活躍する、
シンデレラストーリーでもあります。
ちなみに彼女も含め、本作の登場女性キャラ何人かがプロポーションが異常に良いという・・w
つばさのミラージュ、シーダ
初期クラスはペガサスナイト。
(でもスキル演出以外でペガサスは出てこない)
出演はファイアーエムブレム第1作の暗黒竜と光の剣より。
原作通り心優しい性格でつばさに対して姉のように接する、とか。
(原作遊んだことないので・・)
赤城 斗馬(あかぎ とうま)
アクション俳優志望で特撮ヒーローの出演を目指す、樹とつばさのクラスメイト。
樹達より一足先にミラージュマスターとなっており、
フォルトゥナエンターテイメントの先輩芸能人として
序盤からパーティを引っ張ってくれます。
なお天然っ気の強い樹やつばさが多くのボケをかますので
(一部、プレイヤーの選択肢でワザとボケさせることもあり)
パーティのツッコミ役も主に彼が務めておりますw
斗馬のミラージュ、カイン
初期クラスはソシアルナイト。
出演はファイアーエムブレム第1作の暗黒竜と光の剣より。
斗馬とは似た者同士でとても気が合う兄貴分、だとか。
カルネージフォームの演出で斗馬と共にバイクに乗っていたり、
ペルソナ5の真・ヨハンナのモデルになったのだろうか?
黒野 霧亜(くろの きりあ)
フォルトゥナエンターテイメントに所属する樹達の先輩ミュージシャンで
若者から絶大な支持を得られているクールビューティな女性。
つばさも彼女の大ファンでストーリー序盤はその憧れからあたふたすることも。
サイドストーリーで彼女の内面を垣間見ていくと
所謂ギャップ萌えが発動すること間違いなし!ですw
そのギャップから本作で1番のお気に入りキャラになりましたw
樹のセリフの選択肢で彼女をいじって戸惑う姿を見るのが楽しいことこの上なくw
(樹は天然さんだから歯の浮くようなセリフも言わせたりできるしw)
霧亜のミラージュ、サーリャ
出演は「覚醒」から。初期クラスはダークマージ。ヤンデレっぷりは本作でも健在。
「覚醒」でのデザインと比べると顔こそ見えないけど、やたらセクシー。
時折、おかしな事を言ったりやったりするんで、霧亜から突っ込まれることも。
弓弦エレオノーラ(通称エリー)
見た目・名前から察せられる通り、北欧系のハーフで弓使い。
(名前に弓の字が2つもあるし)
やたらと「ハリウッド的」とか繰り返すもんで
現実にいたらややうざったいような一方、精一杯背伸びしている感のある、
ツンデレタイプのキャラです。
作中ではその「ハリウッド」と繰り返し発言するとこを
とあるキャラからなじられてしまったりw
エリーのミラージュのヴィオール
出演は「覚醒」から。初期クラスはアーチャー。
やたらと「貴族」である事を主張してお転婆なエリーに対しては「淑女」となるように言うもんだから
「ハリウッド的」「貴族的」と戦闘中にも応酬する事多数。
源まもり
フォルトゥナエンターテイメントに所属する11歳の小学生タレント。
「レンチンアイドル☆まもりん」という番組に出演しながらも
(私らの年代としちゃのN○K教育の「ひとり○できるもん!」を思い出す・・)
昭和歌謡曲も歌う、一風変わった芸風。
最年少で女子というもっともか弱い立場でありながらも、
ミラージュのドーガがアーマーナイトという事でパーティ1のタフさを誇ります。
(彼女に庇われて戦闘不能を免れること多数)
意外と戦闘時のカルネージフォーム(変身)したアーマーナイトの姿が
なかなか可愛らしくて必見です。
ミラージュは暗黒竜と光の剣より「ドーガ」。初期クラスはアーマーナイト。
(でもスクリーンショット撮るの忘れちゃったから画像はないw公式で確認を)
ミラージュマスターとして覚醒したばかりのまもりを
献身的にサポートしてくれます。
剣 弥代(つるぎ やしろ)
歌にダンスに演技にあらゆるパフォーマンスをこなす、
天才的な芸能人として樹達の前に現れます。
一見クールな男性に見えますが、その実は樹以上に天然(または世間知らず?)なところもあり、
メインストーリーではその節々が垣間見え、
サイドストーリーではもろに彼の天然具合が炸裂しておりますw
ミラージュは暗黒竜と光の剣より「ナバール」。初期クラスは剣士。
(彼ももスクリーンショット撮るの忘れてまして・・公式で確認を)
口数は少ないが強さをストイックに求める事など弥代と共通する点が多く、
信頼し合っているとか。
個人的には「覚醒」のロンクーが務めるものとばかり思ってました。
(ロンクーはまた別の形で登場してました)
で、ここからはサブキャラ。
パーティメンバーではないけど、フォルトゥナエンターテイメントを支える仲間であり、
戦闘中もサポートしてくれます。
チキ
ウタロイドと呼ばれるバーチャルアイドルのミラージュ。
出演元はファイアーエムブレムシリーズを通して登場する「チキ」より。
現実世界でいうとバーチャロイドの初音ミクがイメージ?
私はファイアーエムブレムは「覚醒」しか遊んだ事がなく、
下記のサイト通りチキは神竜族の巫女で見た目は妙齢の女性なので、
本作でのロリっ娘っぶりはやや違和感・・。
https://www.nintendo.co.jp/fe/characters/smashbros/detail/tiki05.html
ブルームパレスでパーティキャラのカルネージユニティ(武器の錬成)や
レディアント・ユニティ(スキル習得)をしてくれたり、
さらにはファイアーエムブレムではおなじみ、
クロムたちミラージュのクラスチェンジをしてくれたり!
またサブストーリーをこなすことで戦闘中にセッションスキルと呼ばれる連携の中で
炎属性の攻撃でサポートしてくれます。
志摩崎 舞子(しまざき まいこ)
樹達の属するフォルトゥナエンターテイメントの社長。
過去にはファッションモデルとして活躍、
頭の回転も早く抜け目のない女社長ですが酒好きで
樹達には度々二日酔いのことを突っ込まれるというw
彼女もサブストーリーをこなすことで戦闘中はセッションスキルにて
剣撃の追撃を加えてくれます。
バリィ・グッドマン
フォルトゥナエンターテイメントの敏腕トレーナーで元バンドマン。
ディア魔女いろは(おそらく元ネタはおジャ魔女どれみ)の大ファンで
かつ、パーティ内最年少のまもりを溺愛する。
(現実にいたらかなりヤバめのおじさん・・w)
CVは中村 悠一さんでなかなかこんなエキセントリックな役を演じるのが妙に印象に残ってしまうw
(ブレイブルーのハザマ&ユウキ・テルミ、マクロスFの早乙女アルトのイメージから想像できないw)
そんなフォルトゥナエンターテイメントのメンバーですがメニュー画面にも登場しておりまして・・
序盤はこんな感じでやや寂しいメニュー画面ですが・・
最終的にはここまで賑やかに。
戦闘システムについて
フィールドマップ中の敵シンボルと接触すると戦闘開始。
(剣撃で敵シンボルの動きを止め、その状態で接触すると先制が取れることも)
戦闘はペルソナシリーズよろしくのターン制コマンド選択バトル。
戦闘画面。画面上部には行動順序が表示。
本作の戦闘システムで特徴的なのは下記3点。
①スキル攻撃で対象の弱点をついた場合やSPスキルを使用した時、
パーティキャラが次々と連携攻撃をしてくれる「セッション」
発動条件を満たすと仲間たちが次々と連続して攻撃していきます。
スキルが充実してくると最大で10連携を超えることも。
(セッションに参加するには専用のスキル習得が必要)
リメイクである本作「Encole」からはサブキャラもセッションに参加するように。
ちなみにセッションは何度も攻撃を繰り返すことから時間が長くなってしまいますが、
演出をカットする設定も可能という親切設計。
②スキル攻撃が時折、専用の演出が入り威力や効果範囲が強化される
「アドリブパフォーマンス」
各キャラのサイドストーリーを進めることで「アドリブパフォーマンス」を習得、
戦闘時には通常のスキルを選択したときにランダムで発動、
サイドストーリーの内容に準じた演出が入り、威力や効果範囲が強化されます。
(主人公の樹はメインストーリーを進める過程で習得)
このアドリブパフォーマンスについて、歌手活動している
つばさと霧亜はボーカル付き専用の楽曲も流れます!
ちなみにまもりについては「アドリブ」をするほどの対応力がないとかで
彼女のみアドリブパフォーマンススキルを習得しません。
確かに彼女の設定に準じてはおりますが、ちょいと不遇ですが・・。
③セッション中にキャラ2名による、専用の演出と強力かつ様々な効果が発動する
「デュオアーツ」
先のアドリブパフォーマンスと同じく、専用の演出と楽曲のあるものは
もちろんボーカルつきの楽曲も流れます。
これも大体において専用のサイドストーリーを進めると習得します。
(そのきっかけが大体においてフォルトゥナの社長である舞子の思いつきだったりしますが笑)
ちなみにまもりは先のアドリブパフォーマンスでは不遇でしたが・・
その代わり?彼女のデュオアーツにはこんな内容のものも!
バカゲー的な要素もあり、なかなか楽しませてくれますw
ではここからはいつもの感想を評価点と改善点から。
○評価点①○キャラの魅力を掘り下げつつキャラの強化にも繋がるサイドストーリー
先述の通り、アドリブパフォーマンスやデュオアーツの習得に
サイドストーリーを進めるのですが同時にキャラの掘り下げが行われております。
これに対しメインストーリーは飽くまで主人公の樹(序盤はつばさも)の成長に焦点を絞っています
この方式をとったことから、メインストーリーはシンプルにまとまり、
サイドストーリーでは終始一貫して1人のキャラにスポットライトを当てているので
とてもメリハリのある展開がされております。
またサイドストーリーの内容についてもそれぞれのキャラの内面描写がされているのですが
その内容において・・
こういったキャラそれぞれが抱える悩みや課題をシリアスに描いているものや・・
サイドストーリーによっては非常にコミカルなシーンもw
サイドストーリーと言えど全く飽きさせない展開で
どのキャラも大変に印象深いものになりました。
○評価点②○戦闘の爽快感と衣装替えの面白さ
先の通りセッション・アドリブパフォーマンス・デュオアーツが
いい感じで戦闘のスパイスになっており、
初対面の敵キャラに対して弱点属性を探ることが楽しみの一つになっております。
特にボス戦においては難易度の高さもあって
「アドリブパフォーマンス」⇨「セッション」⇨「デュオアーツ」⇨「セッション」
と続いた時はかなり気分が良いです。
ただし敵ユニットもパーティキャラの弱点をついた場合は
同様にセッションで連続攻撃してくる点は要注意。
ここを理解していないとかなりの頻度で戦闘不能に陥り、
あっという間にゲームオーバーになります。
(特につばさや霧亜は打たれ弱いのもあって・・まもりがいるとかなり助けられますw)
一応、対策としては防御コマンド、防御スキルの使用、食いしばりスキルの習得、
弥代の「カウンター」(敵側の物理攻撃を防ぎつつ、カウンターを入れる)などありますが、
それでも防ぎきれずオーバーキルされてしまうことも。
(特にボスは連続行動したり、護衛の敵キャラを召喚したりで手に負えなくなります)
それともう一つ本作で面白いのが、戦闘時のみですが衣装替えのシステム。
登場人物は皆タレントであるので作中様々なシーンで
ライブ衣装やらドラマ衣装を着るんですが、それを戦闘中の衣装に設定できるんです。
ストーリー中のドラマの役の衣装になったり・・
(戦闘中のセリフまで作中の役に変化!)
他のアトラス作品とのコラボ衣装もあります。
(でもペルソナ5のジョーカー衣装はどこか違和感w)
衣装は作中の原宿ショップで購入可能。
ただしめちゃくちゃ価格が高いという・・w
○評価点③○魅力あるボーカル楽曲の数々
本作は芸能をテーマにしていることから、作中のキャラが歌う楽曲も
かなり力が入っており、印象に残るもの多いです。
それもそのはず、歌唱力に定評のある声優のキャスティングに加え、
本作のボーカル楽曲の提供はavexグループが手掛けてますから!
アドリブパフォーマンスやデュオアーツでも当該楽曲は流れますので耳に残りやすいのはありますが、
序盤で霧亜の「Reincarnation」や終盤の「ファイアーエムブレム〜光の戯曲〜」は
そのシーンのインパクトもあって一発で魅了されてしまいました。
(クリアした今となってはサントラ欲しくなっちゃいますね・・)
○改善点①○一部デュオアーツの取得イベントがないこと
先述の通り、デュオアーツ取得はサイドストーリーのイベントをこなして
習得する物が主なのですが、一部のデュオアーツにおいては
条件を満たした状態で社長の舞子に話しかけると
「やってみよ〜♪」
みたいなノリであっさりデュオアーツが習得されてしまうことも。
ストーリーの中心に据え置かれている樹やつばさが関わるデュオアーツは
ちゃんとイベントシーンが挿入され場合によっては専用の楽曲&ムービーまであるのに・・。
キャラは全て個性もあって制作サイドの愛も十二分に感じられるのもあって
この扱いの差は気になりました。
最後に・・
と、今回もかなり長くなってしまいました。しかしながら本作「幻影異聞録 ♯FE Encore」もまた良作でございました。
元になったファイアーエムブレムシリーズも女神転生シリーズ、ペルソナシリーズも
長くつづくシリーズであるので全てのファンの方はもちろん、
どれか1つだけしか知らないという方にも
全く知らない人にもお勧めできます。
作中の随所にお遊びの要素も多いですし、知っていた方が楽しめるのはもちろんですが。
ジャックフロストがコンビニのキャラクターになっていたり。
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以上、外出できない連休中ではありますが、もしニンテンドースイッチお持ちの方で
興味ある方が見えましたら購入してはどうでしょうか。
それではまた次の作品にて。