またまたお久しぶり。巷じゃラグビーで大盛り上がりの今日この頃。

あいも変わらずゲームをする日々。

今回はちょいと初体験なこのゲーム。

EVE rebirth terror


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パッケージ表

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パッケージ裏



1995年にシリーズ1作目「burst error」が発売され、

「マルチサイトシステム」(ザッピングシステム)が
特徴の推理調アドベンチャーゲーム。


ふと中古屋さん覗いた時に目に入り、アマゾンで高評価であったため、
EVEシリーズを一度もプレイしてなかったこともあり、購入してみました。


EVEシリーズのゲームの形式としてはファミコン探偵倶楽部よろしく、
コマンド選択式のアドベンチャー。


ただし本作についてはヒント機能ONにすれば次に移動すべき場所を教えてくれる親切設計で
ストーリー進めるに当たって特にストレスはないです。


(昔のファミコン探偵倶楽部とかはひたすら総当りするばっかりで
攻略サイトなしじゃ心が折れることも多かったです)


ちなみに購入したのはPS4版ですが、PSvita版もあります。
内容は全く同一ではなくそれぞれ・・


PS4版:PS4版の「EVE burst error R」の収録あり
PSvita版:ミニチュアノベル reverse driveの収録あり


となっています。
(ちなみに「burst error R」のRはリメイクであることに由来)


本作を楽しむにあたってはEVEシリーズ第1作目「EVE burst error」の
ストーリーを知っていないとわからない用語・設定・キャラもいますし、
なおかつ「rebirth terror」は「burst error」の事件から1年後という設定なので
初見のかたはPS4版をおすすめです。
1本で2本分のゲームが収録されている点からもお買い得です。
(一応、EVE burst error RはPSvita、Switchでダウンロードすることも可能です)


あとあとになって調べてみると、
本作「rebirth terror」は初作「burst error」でのシナリオライター、
菅野ひろゆき氏(当時の名義は剣乃ゆきひろ氏。2011年12月19日逝去)から
大変に影響を受けたさかき傘氏が担当しているそうで
「burst error」の雰囲気を受け継ぎつつ大変丁寧に作り込まれた印象です。
(それでもちょいと違うところはありますが)

ストーリーやキャラクターはElDia公式をご参照ください。(紹介するのも大変なので・・)

burst error R:http://eve.el-dia.net/
rebirth terror:http://el-dia.net/eve2/index.html


ちなみに本作、CERO「D」指定(17歳以上対象)です。
「burst error」が元々18禁のエロゲーで家庭用ゲーム機で販売されるにあたり、
編集されてはいますが、お色気シーンからかなり官能的なシーンまで
あるので苦手な方は要注意。



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「burst error R」のタイトル画面。

EVEシリーズは終始一貫して小次郎の素顔は前髪で隠れて描かれないけど、
何故か最初に目にするはずのタイトルでは素顔が描かれているという・・

キャラは「rebirth terror」に比べて“可愛く”描かれている印象。



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「rebirth terror」のタイトル画面。
イラストが今風でちょっと時代の移り変わりを感じます。
(先述の通り、小次郎の素顔を前髪で見えず・・)

キャラは「burst error R」に比べて“キレイに”描かれている印象。


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「rebirth terror」のまりな編の1シーン。
この程度のお色気シーンはしょっちゅうです。
「burst error」の方は元々18禁だったが故にもっと過激です。
(男性は楽しめますがw)

で、以下感想書いていくわけですが、
「burst error」「rebirth terror」
それぞれの共通する内容から書いていこうかなと。

感想


①進めば進むほど深淵を極めるストーリー


「burst error」「rebirth terror」どちらも共通です。


小次郎編、まりな編それぞれストーリーの発端こそ違いますが、
捜査を進める中で次第に絡み合っていき、最終的には合流します。


正直なところ、「burst error」始めたばかりの導入部分において
途中から進めるのがちょいと面倒になって
その間、この前ブログに書いたジャッジアイズをプレイしていたり・・
(最近、ゲーム買ったはいいけど放置したりするのは歳のせいかしら・・)


ですがストーリーが軌道に乗り出してからは、その後の展開が気になって仕方がなくなり、
ゲームのやめ時に困り睡眠不足になることもしばしば・・・


おそらくは「burst error」で1日2時間程度やっていて
それでもクリアまで1週間ぐらいかかっていたのかなと。
ストーリーボリュームは「burst error」だけでも十二分です。


ストーリー読み進めていくと、ミステリー物をよく遊んでいる身としては

「こいつが一連の事件の黒幕なんじゃ・・・」

と思う人物も読めてくるんですが、
悉くその予想以上の展開となっていき、

「一体誰が黒幕なんだ!」

ってなること間違いなしです。


ただし「burst error R」のラストには各事件を振り返りと犯人を指摘する場面がありますが、
ちょいと「そんなのあり!?」と思うような展開が待っているので、初見ではまずわかりません。
素直に攻略サイトを見ましょう。


「Rebirth terror」の方には犯人を指摘する場面こそありませんが、
最後の展開はやはり読めないです。


話が複雑になりすぎてよくわからなくなってしまっているのもあるんですが・・


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果たして事件の真相とは・・?
(画像はどちらも「burst error」のワンシーン
Rebirth terrorはある程度ストーリー進むとスクリーンショットなど
ネタバレ防止のため出来なくなります・・)




②主人公「天城小次郎」と「法条まりな」の行動が絡み合う、マルチサイトシステム

いわゆるザッピングシステムです。

「burst error」においては終盤に差し掛かり事件の真相に迫る際に
それまで共通の友人を通じて顔を合わせることはあっても、
互いに「油断ならない奴」という認識で終わっていましたが、
とあるシーンでは互いに顔を合わせないクラッキングで協力したり(顔の見えない協力者)・・





また互いに手の内を隠しながらも腹の探り合いをしたり(交差する疑惑)・・





おそらくはEVEシリーズを名作たらしめた1番の要因は
このマルチサイトシステムで小次郎側・まりな側それぞれの行動を絡ませつつ
互いの腹の中を描写することで両者の対比がなされ、
それぞれのキャラクター・ストーリーに深みを持たせる事が出来た点ではないでしょうか。



登場キャラは皆設定が作り込まれたおり声優さんが見事に演じきっているため、
味方サイドのキャラは男性キャラは味わい深く時に頼もしく、
女性キャラは愛おしく描かれており(大体において小次郎が落としていきますがw)
敵サイドのキャラはいずれも胡散臭く、最終的にはそれぞれの感情をむき出しにしてくるので
それを+α表現するのに非常にうまい使い方をしていると思います。


マルチサイトシステムは「rebirth terror」においても中盤、
とある人物の正体が明らかになるシーンにおいても
ストーリーの盛り上げるのに有効に使われております。


が、やはり「burst error」の方が演出において有効に活用できているのかなと感じるのですが、
小次郎とまりなの間にこの時には友好関係がないからこそ、と思います。


「burst error」じゃ互いに目的のために利用し合う程度で
腹の探り合いをしているような仲ですが、
「rebirth terror」じゃその事件を共に解決した仲ですから、
なかなか対比するのも難しいから仕方がないものと思います。



③お遊び&お笑い要素

小次郎パート、まりなパート共に操作中に特殊なコマンドが出てきてそれらが

「座る」→「空気」(空気椅子)
「泳ぐ」→「空中」
「脱ぐ」→「全て」(路上で!)
操作中に「踊る」

などなどありますが、それらを選択すると小次郎もまりなも
プレイヤーに対するツッコミ(メタ発言)をしてくれますw


実際に空気椅子や踊るといった行為はやってくれますが、
やはり流石に「脱ぐ」とかはやりませんw
(ついつい選んでしまいますが)


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「burst error」の小次郎編。
空気椅子やってくれちゃいますww


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こちらは同じくまりな編。
「脱ぐ」を選ぶと・・・?



あとは小次郎がひたすら登場人物をいじり倒すのもまた一興。


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「burst error」でひたすら小次郎におもちゃにされる二階堂くん。
画像は“東海道”と呼ばれた後のリアクション。
他にも“胃潰瘍”と呼ばれたりして、毎度突っ込みで返してくれる。
このやり取りがなかなか面白いw


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こちらは「burst error」序盤で小次郎の依頼人。
堂々と依頼人をいじる(ディスる)小次郎さんw
(現実じゃ信頼関係のある間柄じゃないとダメですよ!)


ただなぜか「rebirth terror」じゃ、このやり取りがあまりなかった印象。
このノリは続けて欲しかったかな・・。


===


で、ここからは残念だった要素。
(主に「rebirth terror」を「burst error」と比較した内容ですが)


④「rebirth terror」クリア後に追加されるギャラリーモードにアニメーションがない!


最初に「burst error」クリアした後にはストーリー中の
イベントの1枚絵、アニメーション、BGMを閲覧・再生できる
ギャラリーモードが追加されます。


「Rebirth terror」でもクリア後に当然追加されるものと思っていたら
1枚絵とBGMの閲覧・再生のみでアニメーションはありませんでした。


「Rebirth terror」のアニメーションはプラモーション映像でもわかる通り、
劇中のバイクで追撃するシーンやら銃撃・狙撃のシーンなど
非常に秀逸な出来だったので残念です・・




これが自由に見れないのはとても残念です・・
(「burst error」から24年、アニメーションは純粋に美しく進化しています)


===

最後に・・・

と、色々と書きましたが本作についても十分楽しむことができました。
アドベンチャー好きな方にはおすすめな一本です。


類似したジャンルだと探偵神宮寺三郎シリーズとか、ミッシングパーツとかですかね。


ただし本作ですが、あまり本数が出ていないためか、
中古でもPS4版で6,000円、PSvita版でも5,000円を超えてたりするのがザラです。
(フリマアプリだともう少し安いかも)

それでも初見の方はPS4版であれば2作を一本で楽しめるので採算性は十分かと。

それではまた次の作品を終わったら、で。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

EVE rebirth terror PS4版
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