またまたご無沙汰でございました。
前回に引き続き、年末年始でプレイしておりました作品を紹介します。
2005年に発売された
「サクラ大戦Ⅴ〜さらば愛しき人よ〜」
以来、実に14年ぶりのシリーズ最新作
新サクラ大戦
製品パッケージ。
右下には「日本ゲーム大賞2019受賞」の文字。
サクラ大戦のメインシリーズは「2」以降、
サブタイトルが付くのがお決まりになってましたが、
本作は原点回帰ということなのか?「1」と同じくサブタイトル無しでした。
オープニングムービー。
「は〜し〜れ〜光速の〜帝国華撃団〜♫」はつい口ずさみます。
事前公開されたオープニングムービーと製品版で終盤の映像が異なるというプチサプライズあり。
本作は何と言ってもキャラクターデザインにおいて
著名な漫画家・イラストレーター複数名に依頼されており、
メインとなる帝国華撃団における「BLEACH」でおなじみの久保帯人氏をはじめ、
堀口悠紀子・BUNBUN・島田フミカネ・杉森健・いとうのいぢ・副島成紀
といった方々。
(敬称略につきご容赦。このデザイナーの多さ、まるでテイ◯ズオブベル◯リアのようだ・・)
ちなみに旧シリーズのヒロインの一人、「神崎すみれ」も久保帯人氏により
リデザインされています。
(そのため他の帝劇キャラと比べても浮いた感じがしません)
待ちに待ったサクラ大戦シリーズの新作。
私のサクラ大戦シリーズのプレイ履歴は下記の通り。
サクラ大戦3が発売された頃(2001年)はプレイステーションしか所持しておらず、
セガサターンもドリームキャストも所持してなかったし、
SEGAは今みたいに他メーカーのハードにソフト供給なんかしてなかったから諦めていましたが、
「熱き血潮に」や「3」がPS2で発売されるようになって
めでたくプレイ出来る様になりましたとさ。
それでは簡単なゲーム紹介と感想を。
目次
メインキャラ紹介
ゲームの基本システム
こいこい対戦もあり
評価点①秀逸なオープニングムービーと楽曲「檄!帝国華撃団<新章>」
評価点②旧シリーズのキャラも含めたブロマイド収集要素
改善点①一部のシーンで喋らないキャラクター
改善点②移動・探索の煩わしさ
改善点③戦闘操作のしにくさと敵の攻撃の理不尽さ
改善点④ストーリーや設定全般について(ネタバレ含むため反転ください)
改善点⑤クリア後のおまけモードがない!
最後に
本作の主人公にして帝国華撃団 花組 隊長 神山 誠十郎。
旧シリーズの大神一郎や大河進次郎と同じく、真面目な好青年で戦闘もコメディもこなす。
(体が勝手に風呂場の方へ〜とか、やってくれますw)
名前に「大神(オオカミ)」「大河(タイガー)」と猛獣の名前が含まれない。
(この辺は本作のスタッフ気にしなかったのかな?それとも“聖獣”ってこと?)
戦闘は過去作の主人公と同じく二刀流。
パッケージにも載っている、メインヒロインの天宮さくら。
旧シリーズのキャラのポジションはもちろん、真宮寺さくら。
(戦闘も一刀流を駆使して闘います)
神山隊長の幼馴染であり、わかりやすく好意を抱く。
その仕草がなかなか可愛らしい。
「誠兄さ〜ん」と呼んでくるのが印象的。
東雲初穂。
意外と乙女な一面(ウブ?)もあり、からかわれやすそうなタイプ。
さくらの相棒的ポジションでもあります。
クラリスことクラリッサ・スノーフレイク。
(フルネーム、ブログで記事にするまで知らなんだわ・・)
戦闘では重魔導と呼ばれる魔術を駆使して戦います。
旧シリーズだと・・誰だろ?思いつかない。
金髪枠だとマリアやアイリスだがどちらも違うような・・?
(大人枠とロリっ娘枠)
「あなたの心です!」とか言われたりしないのでご安心を。
(30代以上じゃないと分からないか?)
望月あざみ
望月流忍者の末裔。
忍者だけど目立つ衣装で忍んでいないと公式にも突っ込まれています。
戦闘では巨大な手甲の爪や手裏剣など忍術を駆使。
旧シリーズのキャラポジションはもちろんロリっ娘枠でアイリス。
(1のアイリスは9歳、あざみは13歳と開きがありますが・・)
現実の13歳はもうちょっと大人びた話し方すると思うけど、
結構言動は可愛らしかったりするので細かいこと言いっこ無しで。
アナスタシア・パルマ
旧シリーズのキャラポジションは大人の女性で
かつ演劇では男役もこなす事からマリアかなぁ。
戦闘ではハンドガンと仕込み番傘のライフルで銃撃戦を得意とする。
(番傘は任◯堂のカー◯ィやらピー◯姫見たく、
パラシュートのように高所からゆっくりと落下するのにも有用)
世界的な舞台女優を帝国華撃団に!という事で加入する、
加入経緯が霊力とか戦う理由とかに置かれていない珍しい(というか前代未聞?)なキャラ。
(スカウトされる時に戦闘のことも了承したのだろうか?)
旧作と同じくアドベンチャーパートとバトルパートを交互に繰り返す、
おなじみのスタイル。
会話の選択肢で信頼度が上下するLIPSも健在。
(強弱を調整するアナログLIPSや時間制限式LIPS含む)
ちなみに上の写真の通り旧シリーズとは異なり、
キャラクターはリアル頭身で、
帝劇および周辺施設は完全3Dマップで表現されて自由に動き回れます。
(どうやら「Ⅴ」と同じらしい・・)
おなじみのブロマイドの収集も。
本作のヒロイン5名のブロマイドは今まで通り売店で収集可能です。
旧シリーズのキャラクターのブロマイド、
そして更には神山隊長のブロマイドもあったりします。
売店に置いてませんが、アドベンチャーパート散策中のマップ
ところどころに置いてあります。
アドベンチャーパートの新要素、コミュニケーションモード。
ヒロインと過剰なまでにイチャイチャできて、いつしか
「ギャルゲーモード」
と呼ばれる様になりました。
ヒロインがドアップで迫ってきたり、表情を次々と変えていったり、
キャラが3Dモデルで描写される様になったからか
キャラの動き・表情の豊かさは飛躍的に向上しました。
アドベンチャーパートの途中でも時折、敵の襲撃があって戦闘シーンに移ることも。
舞台に戦闘に大忙し。
ゲームの幕間には旧作と同じく、アイキャッチが挿入。
アイキャッチにはストーリーの中心になるキャラが背景に。
で、アイキャッチの中で各キャラの信頼度はこんな感じで表現されます。
デフォルメされたキャラの登場シーンは何気にここだけ。
旧作では能力値の上昇が具体的に表示されてましたが、本作は信頼度の順序のみ。
戦闘システムが全く別物になりましたからね。
(戦略シミュレーションから3Dアクションに)
戦闘パート。
神山隊長あるいは各ストーリーのヒロインの機体を操作して(時には交代して)
ステージの奥へ進む、3Dアクション式になりました。
内容としてはサクラ大戦Ⅴ エピソード0に近い感じ。
エピソード0ではキャラが谷底に落下したらその時点でゲームオーバーだったけど
本作ではそんな事もなく、ダメージを受けて再開地点からやり直し。
旧シリーズと同じく、各キャラクターには専用の必殺技あり。
各ストーリーのメインヒロインとの合体技もあり。
相変わらずサクラ大戦っぽい演出で楽しませてくれます。
ステージの最後にはボスキャラが登場。
これを撃破すればステージクリアとなります。
(龍が如くOF THE ENDにも同じ名前のボスいたなぁ・・)
戦闘終了後には評価もあり。
評価が高いとストーリーのメインヒロインの好感度が上がることも。
戦闘終了後にはお馴染みの勝利のポーズ。
バリエージョン豊かで各話どんなポーズになるかが楽しみ。
各話の終わりには次回予告のムービー。
決め台詞はもちろん「太正桜に浪漫の嵐!」
「1」&「熱き血潮に」と同じく、こいこい大戦も実装されてます。
勝敗や完成した役に応じて対戦相手のキャラが表情豊かにリアクションしてくれます。
ただこいこいのルール、さわりしか知らないから
良く分からない内にオーバーキルでやられてしまったり・・・
対戦キャラはメインヒロイン・サブキャラ・敵キャラ含め、充実の全21人。
(「熱き血潮に」でも20人ぐらいいたような気もするけど。)
で、この先は前回と同じく評価点と改善点でも書いていこうかなと。
「檄!帝国華撃団<新章>」。
イントロ部分とサビの部分はオリジナル版と共通であるけども
Aメロ・Bメロは完全に別物。
それでもサクラ大戦らしさは微塵も失われておらず、
神アレンジと呼んで差し支えない出来。
(早速配信された曲を購入してスマホに入れてしまうぐらい)
またムービーの内容もまた素晴らしい。
サビの「は〜し〜れ〜光速の〜♫」の部分からは
サクラ大戦ではお馴染みの戦闘シーンが描かれており。
花組のメンバーが皆それぞれ降魔の軍団と戦い、蹴散らしていく様には
可愛らしさとカッコ良さ・爽快感が両立されている。
「天宮さくら」と真宮寺さくらを彷彿とせる「夜叉」の対峙シーンも
本作と旧シリーズのコントラストとして印象深く残るシーンでもあるし。
最後に花組全員で巨大な敵に向かっていく様も盛り上がる。
そして先述の通り、事前公開されたものと製品版でラストのムービーが異なるという嬉しいサプライズ。
(特に旧作のファンだととても感慨深く、喜びもひとしお)
是非とも事前公開版と製品版のオープニングムービーを見比べてみることをお勧めします。
先述の通り、サクラ大戦では恒例のブロマイド収集ですが、
過去作の「1」「2」「3」「4」「Ⅴ」のキャラのブロマイドがあるのは
非常に良かったかな。
実に14年という歳月を経ても、サクラ大戦のことを覚えているファンはいるわけでして
この期間があるからこそ旧作キャラの存在も際立つわけでして。
本作プレイしている最中に過去作の思い出を少しずつ思い出していくようで
ブロマイドを1枚見つけるごとに懐かしい気分になります。
ただ3Dマップ内を探し回るのは大変なので、それ以外で集められると良かったかな。
(仕様上、探し回るのは時間もかかるので大変なんです)
本作は先述の通り、ほとんどのシーンが3Dモデルで進みます。
最近のゲームだと当然のごとく、イベントシーンは全てフルボイスなので
本作もそういうものだと思いきや・・・
ボイスなし、喋ってくれないシーンもままあります。
ちょっと前までペルソナ5 ザ・ロイヤルをやっていたこともあり、
フリー移動のシーンとかで喋らないのはまだしも、
強制的に入るイベントシーンで喋らないのはちょいと違和感大。
ただペルソナ5でもメインキャラのボイスのないセリフとかあったけど
何で新サクラ大戦だと違和感あるのかなぁと考えてみると・・
「あからさまな口パクをやっているから」
かなと。
ペルソナ5だとボイスのないシーンは遠目に見てるから3Dモデルのキャラの口は
動いているという印象を受けないし。
(よく見ると3Dモデルのキャラの口も動いているけど、
基本セリフウインドウのアニメキャラに目がいくから、違和感を感じるほど目立たない)
旧シリーズ(1〜4)ではミニマップの行きたい場所を選択or
ミニマップ上をデフォルメされたキャラを動かして移動する方式でした。
しかし先述の通り、完全に3Dで再現された帝劇や帝都を動き周る方式となり、
移動の煩わしさを頻繁に感じる様になりました。
(神山隊長の動きも思ったよりも早くないのもあり)
またペルソナ5の様なマップ間のショートカット機能も搭載されていません。
そしてこれらの点は「Ⅴ」でも指摘されていた模様。
せっかく時間も工数も割いて帝劇・帝都を3Dで表現して、
探索してブロマイドを探すという遊びを加えたにも関わらず
却って移動の煩わしさを強調することになってしまったのは皮肉かと。
プレイに大きな支障がないのは幸いでした。
「1」「2」のマス目上を動くシミュレーション形式、
「3」「4」「熱き血潮に」「Ⅴ」のARMSといった形式、
から無双シリーズやデビルメイクライの様な3Dアクション形式へと切り替わりました。
ただこれの操作性が先の引き合いに出した作品とはかなり差がありまして・・
機体の動きはかなりもっさりとした、鈍い印象を受けます。
それでも地上にはびこる敵に関しては問題なく戦えるのですが・・
問題は空中の敵、さらには空中固定砲台のオブジェクトです。
空中に浮かぶ敵もままおりますが、こいつらが基本的に地上に降りてくることはありません。
そのため自ずとジャンプして空中戦を仕掛けるざるを得ないのですが、
空中攻撃の敵キャラへの追尾性は無く、
近接攻撃キャラである神山やさくらは空中に浮いたまま、
空を切るだけの動きになってしまいます。
空中にいるボス敵でもジャンプで接近して攻撃すれば何とか攻撃は当てて撃破可能。
コツを掴むまで時間はかかりますが・・。
これが第2話以降に登場する、空中固定砲台のオブジェクトが出てくると
途端に難易度が上がってきます。
この固定砲台、数秒に1回のペースでプレイヤーの機体を的確に狙って砲撃してきますが
近接攻撃の神山やさくらだと破壊のために砲台に向かって近づくまでにまず1発、
そして大体において砲台は複数あるので怯んだ瞬間に2発、3発とくらい、
以下無限ループとなります。
アナスタシアやクラリスなど遠距離攻撃キャラに切り替えられるなら良いのですが
そうもいかないシーンも少なく無く多少の理不尽さを感じることは不可避です。
ただここも幸いなことに砲台を全て破壊しないといけない様なシーンは無く、
ダッシュ移動で無視すればOKです。
(1)ストーリーのメリハリの無さ
何がメリハリがないかって言うと、
「各ストーリーで中心となっているヒロインが誰なのかプレイしていてよく分からなかった」
と言う点です。
序盤に展開されるクラリス・あざみは良いのですが
さくら・初穂・アナスタシアは
「どの話がメインストーリーなの?」
って思うくらいです。
おそらくはさくら・初穂はメインとなるストーリーが共通で、
(「さくらの帰郷」と言うタイトルなのにアイキャッチの背景が初穂)
アナスタシアはクライマックスに差し掛かるに際してストーリーが展開されたから
わかりにくかったものと思いますが・・・
「1」のすみれとカンナ(互いに犬猿の仲)のストーリーが共同で展開された様に、
必ずしも1人1話である必要はないとは思いますが、
メインヒロインであるさくらのストーリーがよく分からないのはちょっと・・
(「3」はヒロイン5名でメインとなる話が1人1話ありましたが)
(2)話数も少ない。
本作は何と全8話。過去作と比べると・・
「1」:全10話、「2」:全12話、「3」:全11話、
「4」:全4話 (歴代ヒロイン13名勢揃いという関係から例外的に短いのも致し方なし)
「熱き血潮に」:全12話
「Ⅴ」:全8話
ともっとも短いと不評だった「Ⅴ」と同じ。
1話1話が短いわけではない(むしろちょっと長いかも)けど。
それに伴い敵組織も「降魔」1つのみで登場キャラ数も少なく、
全ての「降魔」の頂点に立つ「降魔皇」の存在が示唆されるも出番なし・・
(次回作に持ち越しか?)
前回に引き続き、年末年始でプレイしておりました作品を紹介します。
2005年に発売された
「サクラ大戦Ⅴ〜さらば愛しき人よ〜」
以来、実に14年ぶりのシリーズ最新作
新サクラ大戦
製品パッケージ。
右下には「日本ゲーム大賞2019受賞」の文字。
サクラ大戦のメインシリーズは「2」以降、
サブタイトルが付くのがお決まりになってましたが、
本作は原点回帰ということなのか?「1」と同じくサブタイトル無しでした。
オープニングムービー。
「は〜し〜れ〜光速の〜帝国華撃団〜♫」はつい口ずさみます。
事前公開されたオープニングムービーと製品版で終盤の映像が異なるというプチサプライズあり。
本作は何と言ってもキャラクターデザインにおいて
著名な漫画家・イラストレーター複数名に依頼されており、
メインとなる帝国華撃団における「BLEACH」でおなじみの久保帯人氏をはじめ、
堀口悠紀子・BUNBUN・島田フミカネ・杉森健・いとうのいぢ・副島成紀
といった方々。
(敬称略につきご容赦。このデザイナーの多さ、まるでテイ◯ズオブベル◯リアのようだ・・)
ちなみに旧シリーズのヒロインの一人、「神崎すみれ」も久保帯人氏により
リデザインされています。
(そのため他の帝劇キャラと比べても浮いた感じがしません)
待ちに待ったサクラ大戦シリーズの新作。
私のサクラ大戦シリーズのプレイ履歴は下記の通り。
- サクラ大戦 熱き血潮に (1のPS2リメイク)
- サクラ大戦2 君、死にたもう事なかれ (PSP版)
- サクラ大戦3 巴里は燃えているか (PS2移植版)
- サクラ大戦Ⅴ エピソード0 荒野のサムライ娘
- サクラ大戦 ミステリアス巴里
- (プロジェクト・クロスゾーン1・2もあるけど・・)
サクラ大戦3が発売された頃(2001年)はプレイステーションしか所持しておらず、
セガサターンもドリームキャストも所持してなかったし、
SEGAは今みたいに他メーカーのハードにソフト供給なんかしてなかったから諦めていましたが、
「熱き血潮に」や「3」がPS2で発売されるようになって
めでたくプレイ出来る様になりましたとさ。
それでは簡単なゲーム紹介と感想を。
目次
メインキャラ紹介
ゲームの基本システム
こいこい対戦もあり
評価点①秀逸なオープニングムービーと楽曲「檄!帝国華撃団<新章>」
評価点②旧シリーズのキャラも含めたブロマイド収集要素
改善点①一部のシーンで喋らないキャラクター
改善点②移動・探索の煩わしさ
改善点③戦闘操作のしにくさと敵の攻撃の理不尽さ
改善点④ストーリーや設定全般について(ネタバレ含むため反転ください)
改善点⑤クリア後のおまけモードがない!
最後に
メインキャラ紹介
本作の主人公にして帝国華撃団 花組 隊長 神山 誠十郎。
旧シリーズの大神一郎や大河進次郎と同じく、真面目な好青年で戦闘もコメディもこなす。
(体が勝手に風呂場の方へ〜とか、やってくれますw)
名前に「大神(オオカミ)」「大河(タイガー)」と猛獣の名前が含まれない。
(この辺は本作のスタッフ気にしなかったのかな?それとも“聖獣”ってこと?)
戦闘は過去作の主人公と同じく二刀流。
パッケージにも載っている、メインヒロインの天宮さくら。
旧シリーズのキャラのポジションはもちろん、真宮寺さくら。
(戦闘も一刀流を駆使して闘います)
神山隊長の幼馴染であり、わかりやすく好意を抱く。
その仕草がなかなか可愛らしい。
「誠兄さ〜ん」と呼んでくるのが印象的。
東雲初穂。
旧シリーズでのキャラポジションは恐らくは桐島カンナ。
(がさつなところとか、姉御肌なところとか、ハンマーを振り回すという力強い戦い方とか、
カンナっぽい)
カンナっぽい)
意外と乙女な一面(ウブ?)もあり、からかわれやすそうなタイプ。
さくらの相棒的ポジションでもあります。
クラリスことクラリッサ・スノーフレイク。
(フルネーム、ブログで記事にするまで知らなんだわ・・)
戦闘では重魔導と呼ばれる魔術を駆使して戦います。
旧シリーズだと・・誰だろ?思いつかない。
金髪枠だとマリアやアイリスだがどちらも違うような・・?
(大人枠とロリっ娘枠)
「あなたの心です!」とか言われたりしないのでご安心を。
(30代以上じゃないと分からないか?)
望月あざみ
望月流忍者の末裔。
忍者だけど目立つ衣装で忍んでいないと公式にも突っ込まれています。
戦闘では巨大な手甲の爪や手裏剣など忍術を駆使。
旧シリーズのキャラポジションはもちろんロリっ娘枠でアイリス。
(1のアイリスは9歳、あざみは13歳と開きがありますが・・)
現実の13歳はもうちょっと大人びた話し方すると思うけど、
結構言動は可愛らしかったりするので細かいこと言いっこ無しで。
アナスタシア・パルマ
旧シリーズのキャラポジションは大人の女性で
かつ演劇では男役もこなす事からマリアかなぁ。
戦闘ではハンドガンと仕込み番傘のライフルで銃撃戦を得意とする。
(番傘は任◯堂のカー◯ィやらピー◯姫見たく、
パラシュートのように高所からゆっくりと落下するのにも有用)
世界的な舞台女優を帝国華撃団に!という事で加入する、
加入経緯が霊力とか戦う理由とかに置かれていない珍しい(というか前代未聞?)なキャラ。
(スカウトされる時に戦闘のことも了承したのだろうか?)
ゲームの基本システム
公式サイトでも載ってますが、旧作と同じくアドベンチャーパートとバトルパートを交互に繰り返す、
おなじみのスタイル。
会話の選択肢で信頼度が上下するLIPSも健在。
(強弱を調整するアナログLIPSや時間制限式LIPS含む)
ちなみに上の写真の通り旧シリーズとは異なり、
キャラクターはリアル頭身で、
帝劇および周辺施設は完全3Dマップで表現されて自由に動き回れます。
(どうやら「Ⅴ」と同じらしい・・)
おなじみのブロマイドの収集も。
本作のヒロイン5名のブロマイドは今まで通り売店で収集可能です。
旧シリーズのキャラクターのブロマイド、
そして更には神山隊長のブロマイドもあったりします。
売店に置いてませんが、アドベンチャーパート散策中のマップ
ところどころに置いてあります。
アドベンチャーパートの新要素、コミュニケーションモード。
ヒロインと過剰なまでにイチャイチャできて、いつしか
「ギャルゲーモード」
と呼ばれる様になりました。
ヒロインがドアップで迫ってきたり、表情を次々と変えていったり、
キャラが3Dモデルで描写される様になったからか
キャラの動き・表情の豊かさは飛躍的に向上しました。
アドベンチャーパートの途中でも時折、敵の襲撃があって戦闘シーンに移ることも。
舞台に戦闘に大忙し。
ゲームの幕間には旧作と同じく、アイキャッチが挿入。
アイキャッチにはストーリーの中心になるキャラが背景に。
で、アイキャッチの中で各キャラの信頼度はこんな感じで表現されます。
デフォルメされたキャラの登場シーンは何気にここだけ。
旧作では能力値の上昇が具体的に表示されてましたが、本作は信頼度の順序のみ。
戦闘システムが全く別物になりましたからね。
(戦略シミュレーションから3Dアクションに)
戦闘パート。
神山隊長あるいは各ストーリーのヒロインの機体を操作して(時には交代して)
ステージの奥へ進む、3Dアクション式になりました。
内容としてはサクラ大戦Ⅴ エピソード0に近い感じ。
エピソード0ではキャラが谷底に落下したらその時点でゲームオーバーだったけど
本作ではそんな事もなく、ダメージを受けて再開地点からやり直し。
旧シリーズと同じく、各キャラクターには専用の必殺技あり。
各ストーリーのメインヒロインとの合体技もあり。
相変わらずサクラ大戦っぽい演出で楽しませてくれます。
ステージの最後にはボスキャラが登場。
これを撃破すればステージクリアとなります。
(龍が如くOF THE ENDにも同じ名前のボスいたなぁ・・)
戦闘終了後には評価もあり。
評価が高いとストーリーのメインヒロインの好感度が上がることも。
戦闘終了後にはお馴染みの勝利のポーズ。
バリエージョン豊かで各話どんなポーズになるかが楽しみ。
各話の終わりには次回予告のムービー。
決め台詞はもちろん「太正桜に浪漫の嵐!」
こいこい対戦もあり
公式ホームページにも記載されていますが、「1」&「熱き血潮に」と同じく、こいこい大戦も実装されてます。
勝敗や完成した役に応じて対戦相手のキャラが表情豊かにリアクションしてくれます。
ただこいこいのルール、さわりしか知らないから
良く分からない内にオーバーキルでやられてしまったり・・・
対戦キャラはメインヒロイン・サブキャラ・敵キャラ含め、充実の全21人。
(「熱き血潮に」でも20人ぐらいいたような気もするけど。)
で、この先は前回と同じく評価点と改善点でも書いていこうかなと。
評価点①秀逸なオープニングムービーと楽曲「檄!帝国華撃団<新章>」
オープニング楽曲は「檄!帝国華撃団」の面影を残しながらも大胆アレンジした「檄!帝国華撃団<新章>」。
イントロ部分とサビの部分はオリジナル版と共通であるけども
Aメロ・Bメロは完全に別物。
それでもサクラ大戦らしさは微塵も失われておらず、
神アレンジと呼んで差し支えない出来。
(早速配信された曲を購入してスマホに入れてしまうぐらい)
またムービーの内容もまた素晴らしい。
サビの「は〜し〜れ〜光速の〜♫」の部分からは
サクラ大戦ではお馴染みの戦闘シーンが描かれており。
花組のメンバーが皆それぞれ降魔の軍団と戦い、蹴散らしていく様には
可愛らしさとカッコ良さ・爽快感が両立されている。
「天宮さくら」と真宮寺さくらを彷彿とせる「夜叉」の対峙シーンも
本作と旧シリーズのコントラストとして印象深く残るシーンでもあるし。
最後に花組全員で巨大な敵に向かっていく様も盛り上がる。
そして先述の通り、事前公開されたものと製品版でラストのムービーが異なるという嬉しいサプライズ。
(特に旧作のファンだととても感慨深く、喜びもひとしお)
是非とも事前公開版と製品版のオープニングムービーを見比べてみることをお勧めします。
評価点②旧シリーズのキャラも含めたブロマイド収集要素
先述の通り、サクラ大戦では恒例のブロマイド収集ですが、
過去作の「1」「2」「3」「4」「Ⅴ」のキャラのブロマイドがあるのは
非常に良かったかな。
実に14年という歳月を経ても、サクラ大戦のことを覚えているファンはいるわけでして
この期間があるからこそ旧作キャラの存在も際立つわけでして。
本作プレイしている最中に過去作の思い出を少しずつ思い出していくようで
ブロマイドを1枚見つけるごとに懐かしい気分になります。
ただ3Dマップ内を探し回るのは大変なので、それ以外で集められると良かったかな。
(仕様上、探し回るのは時間もかかるので大変なんです)
改善点①一部のシーンで喋らないキャラクター
本作は先述の通り、ほとんどのシーンが3Dモデルで進みます。
最近のゲームだと当然のごとく、イベントシーンは全てフルボイスなので
本作もそういうものだと思いきや・・・
ボイスなし、喋ってくれないシーンもままあります。
ちょっと前までペルソナ5 ザ・ロイヤルをやっていたこともあり、
フリー移動のシーンとかで喋らないのはまだしも、
強制的に入るイベントシーンで喋らないのはちょいと違和感大。
ただペルソナ5でもメインキャラのボイスのないセリフとかあったけど
何で新サクラ大戦だと違和感あるのかなぁと考えてみると・・
「あからさまな口パクをやっているから」
かなと。
ペルソナ5だとボイスのないシーンは遠目に見てるから3Dモデルのキャラの口は
動いているという印象を受けないし。
(よく見ると3Dモデルのキャラの口も動いているけど、
基本セリフウインドウのアニメキャラに目がいくから、違和感を感じるほど目立たない)
改善点②移動・探索の煩わしさ
旧シリーズ(1〜4)ではミニマップの行きたい場所を選択or
ミニマップ上をデフォルメされたキャラを動かして移動する方式でした。
しかし先述の通り、完全に3Dで再現された帝劇や帝都を動き周る方式となり、
移動の煩わしさを頻繁に感じる様になりました。
(神山隊長の動きも思ったよりも早くないのもあり)
またペルソナ5の様なマップ間のショートカット機能も搭載されていません。
そしてこれらの点は「Ⅴ」でも指摘されていた模様。
せっかく時間も工数も割いて帝劇・帝都を3Dで表現して、
探索してブロマイドを探すという遊びを加えたにも関わらず
却って移動の煩わしさを強調することになってしまったのは皮肉かと。
プレイに大きな支障がないのは幸いでした。
改善点③戦闘操作のしにくさと敵の攻撃の理不尽さ
先述の通り戦闘システムは「1」「2」のマス目上を動くシミュレーション形式、
「3」「4」「熱き血潮に」「Ⅴ」のARMSといった形式、
から無双シリーズやデビルメイクライの様な3Dアクション形式へと切り替わりました。
ただこれの操作性が先の引き合いに出した作品とはかなり差がありまして・・
機体の動きはかなりもっさりとした、鈍い印象を受けます。
それでも地上にはびこる敵に関しては問題なく戦えるのですが・・
問題は空中の敵、さらには空中固定砲台のオブジェクトです。
空中に浮かぶ敵もままおりますが、こいつらが基本的に地上に降りてくることはありません。
そのため自ずとジャンプして空中戦を仕掛けるざるを得ないのですが、
空中攻撃の敵キャラへの追尾性は無く、
近接攻撃キャラである神山やさくらは空中に浮いたまま、
空を切るだけの動きになってしまいます。
空中にいるボス敵でもジャンプで接近して攻撃すれば何とか攻撃は当てて撃破可能。
コツを掴むまで時間はかかりますが・・。
これが第2話以降に登場する、空中固定砲台のオブジェクトが出てくると
途端に難易度が上がってきます。
この固定砲台、数秒に1回のペースでプレイヤーの機体を的確に狙って砲撃してきますが
近接攻撃の神山やさくらだと破壊のために砲台に向かって近づくまでにまず1発、
そして大体において砲台は複数あるので怯んだ瞬間に2発、3発とくらい、
以下無限ループとなります。
アナスタシアやクラリスなど遠距離攻撃キャラに切り替えられるなら良いのですが
そうもいかないシーンも少なく無く多少の理不尽さを感じることは不可避です。
ただここも幸いなことに砲台を全て破壊しないといけない様なシーンは無く、
ダッシュ移動で無視すればOKです。
改善点④ストーリーや設定全般について(ネタバレ含むため反転ください)
(1)ストーリーのメリハリの無さ
何がメリハリがないかって言うと、
「各ストーリーで中心となっているヒロインが誰なのかプレイしていてよく分からなかった」
と言う点です。
序盤に展開されるクラリス・あざみは良いのですが
さくら・初穂・アナスタシアは
「どの話がメインストーリーなの?」
って思うくらいです。
おそらくはさくら・初穂はメインとなるストーリーが共通で、
(「さくらの帰郷」と言うタイトルなのにアイキャッチの背景が初穂)
アナスタシアはクライマックスに差し掛かるに際してストーリーが展開されたから
わかりにくかったものと思いますが・・・
「1」のすみれとカンナ(互いに犬猿の仲)のストーリーが共同で展開された様に、
必ずしも1人1話である必要はないとは思いますが、
メインヒロインであるさくらのストーリーがよく分からないのはちょっと・・
(「3」はヒロイン5名でメインとなる話が1人1話ありましたが)
(2)話数も少ない。
本作は何と全8話。過去作と比べると・・
「1」:全10話、「2」:全12話、「3」:全11話、
「4」:全4話 (歴代ヒロイン13名勢揃いという関係から例外的に短いのも致し方なし)
「熱き血潮に」:全12話
「Ⅴ」:全8話
ともっとも短いと不評だった「Ⅴ」と同じ。
1話1話が短いわけではない(むしろちょっと長いかも)けど。
それに伴い敵組織も「降魔」1つのみで登場キャラ数も少なく、
全ての「降魔」の頂点に立つ「降魔皇」の存在が示唆されるも出番なし・・
(次回作に持ち越しか?)
そしてさくらを除き、後継機への乗り換えもなし。
1(熱き血潮に含む)・2・3で恒例だったこれらのイベントがないのも
ボリューム不足を感じる要因でした。
(3)一部のキャラの言動の不可解さ
本作での帝国華撃団は上海・倫敦・伯林華撃団と比較して
かつての栄光は失われ、演劇も戦闘もダメダメの落ちこぼれ部隊となっています。
で、そんな帝国華撃団が神山の隊長赴任により徐々に立て直されていく、
というのが本作のストーリーの主な流れです。
で、それは良いんですがそんな落ちこぼれではあるけれど人々のために戦っているのに
第1話において降魔の襲来で出撃したさくらと搭乗する光武が
上海華撃団から罵られ一方的にボコられるという、
「一体何がしたいんだ・・」と思わざるを得ない衝撃の展開。
一応は降魔から人々を守るために戦う同士であるのに
「足手まといだ!」とか言うだけならまだしも
落ちこぼれ部隊であることを理由に上記の様な行動をとる上海華撃団は些か不可解。
さくらの帝都や帝国華撃団への思いを描写したかったのなら
「敵との戦力差が大きく、ピンチになったがそれでも諦めない!」
とか他にやりようはあったと思うのだけど。
見ていて「何でこんな展開にしちゃったかなぁ・・」と思わざるを得ず・・。
(4)秘密部隊で無くなった帝国華撃団
旧作と異なり、「帝国華撃団」=「帝国歌劇団」という事が
周知の事実になってしまっていました。
これも旧作を知っていると激しく矛盾した設定だなと思います。
まぁだから「世界華撃団大戦」とか言うオリンピックみたいなことやってるわけなんだろうけど。
あくまで演劇やショーを行う「歌劇団」は世を忍ぶ仮の姿で
帝都や平和を脅かす悪を蹴散らして正義を示す「華撃団」と言う
初期設定が無くなってしまったのは違和感。
(5)デートイベントが簡素化&5股出来ることで薄れた特別感
旧シリーズだと1話丸々使ってヒロイン1名とデート出来るという仕様でしたが・・
(例:「1」だと初期の敵組織「黒之巣会」を倒した後の平和な時間を謳歌して初詣に行く)
本作はデート専用のエピソードも設けられていなければ強制イベントでもないです。
そしてデート中の様子のイラストは1枚しかなく場面が変わることもなくセリフが流れるだけなので
まるで紙芝居でも見せられているかのよう。
更にはその気になれば誰ともデートをせずに過ごすことも出来るし、
その一方でヒロイン全員と同エピソード内でデートをこなせてしまうという、
華撃団隊長の初の5股隊長になることも出来るという・・
かつてのサクラ大戦ではデートエピソードはヒロイン1名を選択して
1日を共に過ごして親好を深める・・
というプレイヤーにとって大きな意味を持つエピソードだったのですが、
こんなにも簡素化してしまってはヒロインに対して思い入れを持つことも
無くなってしまいます。
一応は昼間のデートでは5股出来るけど夜間のデートは1人だけ・・
ということらしいですが、そんな印象はプレイしていて特に持たず。
各ヒロインに特別な思い入れを持ってもらうには
やはりデートイベントをストーリーの中心に据え置いてないと!
(6)語られない旧シリーズのキャラの行方
本作にはご存知の通り、旧シリーズより神崎すみれが同一人物として続投、
また降魔である夜叉も「真宮寺さくら」との関係を匂わせるキャラとして登場しております。
で、真宮寺さくらを含む旧シリーズの帝国・巴里・紐育華撃団のメンバーは
「過去の降魔大戦の封印のために人柱になった」
という旧シリーズのファンにとって衝撃の事実が語られます。
で、その降魔達が今回の敵組織というわけなのですが
エンディングまで旧シリーズのメンバーの行方は語られずほったらかし。
こんなに扱いが悪いのなら、もう旧シリーズのキャラは
「戦いとは関係ない場所で皆平和に暮らしている」
とか理由をつけて完全に切り離していた方がよかったのではないかと。
いやそもそも「新章」を名乗る以上、旧シリーズのキャラを関わらせない方が良かったのでは?
とも思います。
(「Ⅴ」の時も旧作の主人公の大神とメインヒロインのさくらは
イントロ部分にしか登場してないですし。でもブロマイドは良かった)
(7)エンディングの演出
サクラ大戦の帝国華撃団の表向きは「帝国歌劇団」であって、
そのモチーフは「宝塚歌劇団」であったはず。
そのことから旧シリーズのラストシーンは公演の千秋楽
にも関わらず最後のエンディングでは
最近のアイドルグループのライブの様なムービーが流れ、
満員の客席ではペンライトがブンブン振られております。
「私の知ってるサクラ大戦じゃない・・」
と旧作のファンなら誰しも思ったのではないかと。
個人の好みかもしれないけど、現実でのアイドルユニットは近頃飽和気味なのもあり、
やはり原点の宝塚路線で行って欲しかったと。
改善点⑤クリア後のおまけモードがない!
「帝都の長い一日」「巴里の優雅な一日」のように
クリア後にはヒロインとのイベントCGやムービー・BGMの鑑賞や
おまけエピソード(こいこい大戦のストーリーモードなど)が楽しめるモードがついていたのですが・・
本作はなんと何もなし!
なんだか一昔前のゲームに戻ってしまったかのような不足感。
キャラは魅力的なので、本編以外のキャラの一面が描かれていれば良かったなと。
今回は改善点色々書いてしまいましたが、それでもまだ
・アニメーションのレベルが下がってしまった
(「熱き血潮に」や「3」は2Dと3Dの融合やアニメーションの完成度が実に見事でした)
とか
・アニメーションのキャラに「BLEACH」の面影が色濃く残っている
(アドベンチャーパートの3Dはいいんだけども。BLEACHが人気ありすぎた影響かも)
とか気になる点はまだまだあります。
ただこれだけ改善点や気になる点が出てきたと言うことは
やはり旧来のサクラ大戦とは多くの人に愛される、完成度の高い作品だったのだなと。
(特に「3」とか)
本作は旧作をリスペクトしながらも、リスペクトし切れていなかった故に
サクラ大戦の看板を掲げるには不満が多く出てしまってます。
しかしながらそれは私を含めサクラ大戦の新作を望んだ人が多くいたことも事実なので
是非ともこれらの点を修正して名作と呼べる次回作を提供してくれると良いなと。
(名作は本当に隅から隅まで妥協なく作り込まれていますので・・。)
今回はそんなところでしょうか。
1(熱き血潮に含む)・2・3で恒例だったこれらのイベントがないのも
ボリューム不足を感じる要因でした。
(3)一部のキャラの言動の不可解さ
本作での帝国華撃団は上海・倫敦・伯林華撃団と比較して
かつての栄光は失われ、演劇も戦闘もダメダメの落ちこぼれ部隊となっています。
で、そんな帝国華撃団が神山の隊長赴任により徐々に立て直されていく、
というのが本作のストーリーの主な流れです。
で、それは良いんですがそんな落ちこぼれではあるけれど人々のために戦っているのに
第1話において降魔の襲来で出撃したさくらと搭乗する光武が
上海華撃団から罵られ一方的にボコられるという、
「一体何がしたいんだ・・」と思わざるを得ない衝撃の展開。
一応は降魔から人々を守るために戦う同士であるのに
「足手まといだ!」とか言うだけならまだしも
落ちこぼれ部隊であることを理由に上記の様な行動をとる上海華撃団は些か不可解。
さくらの帝都や帝国華撃団への思いを描写したかったのなら
「敵との戦力差が大きく、ピンチになったがそれでも諦めない!」
とか他にやりようはあったと思うのだけど。
見ていて「何でこんな展開にしちゃったかなぁ・・」と思わざるを得ず・・。
(4)秘密部隊で無くなった帝国華撃団
旧作と異なり、「帝国華撃団」=「帝国歌劇団」という事が
周知の事実になってしまっていました。
これも旧作を知っていると激しく矛盾した設定だなと思います。
まぁだから「世界華撃団大戦」とか言うオリンピックみたいなことやってるわけなんだろうけど。
あくまで演劇やショーを行う「歌劇団」は世を忍ぶ仮の姿で
帝都や平和を脅かす悪を蹴散らして正義を示す「華撃団」と言う
初期設定が無くなってしまったのは違和感。
(5)デートイベントが簡素化&5股出来ることで薄れた特別感
旧シリーズだと1話丸々使ってヒロイン1名とデート出来るという仕様でしたが・・
(例:「1」だと初期の敵組織「黒之巣会」を倒した後の平和な時間を謳歌して初詣に行く)
本作はデート専用のエピソードも設けられていなければ強制イベントでもないです。
そしてデート中の様子のイラストは1枚しかなく場面が変わることもなくセリフが流れるだけなので
まるで紙芝居でも見せられているかのよう。
更にはその気になれば誰ともデートをせずに過ごすことも出来るし、
その一方でヒロイン全員と同エピソード内でデートをこなせてしまうという、
華撃団隊長の初の5股隊長になることも出来るという・・
かつてのサクラ大戦ではデートエピソードはヒロイン1名を選択して
1日を共に過ごして親好を深める・・
というプレイヤーにとって大きな意味を持つエピソードだったのですが、
こんなにも簡素化してしまってはヒロインに対して思い入れを持つことも
無くなってしまいます。
一応は昼間のデートでは5股出来るけど夜間のデートは1人だけ・・
ということらしいですが、そんな印象はプレイしていて特に持たず。
各ヒロインに特別な思い入れを持ってもらうには
やはりデートイベントをストーリーの中心に据え置いてないと!
(6)語られない旧シリーズのキャラの行方
本作にはご存知の通り、旧シリーズより神崎すみれが同一人物として続投、
また降魔である夜叉も「真宮寺さくら」との関係を匂わせるキャラとして登場しております。
で、真宮寺さくらを含む旧シリーズの帝国・巴里・紐育華撃団のメンバーは
「過去の降魔大戦の封印のために人柱になった」
という旧シリーズのファンにとって衝撃の事実が語られます。
で、その降魔達が今回の敵組織というわけなのですが
エンディングまで旧シリーズのメンバーの行方は語られずほったらかし。
こんなに扱いが悪いのなら、もう旧シリーズのキャラは
「戦いとは関係ない場所で皆平和に暮らしている」
とか理由をつけて完全に切り離していた方がよかったのではないかと。
いやそもそも「新章」を名乗る以上、旧シリーズのキャラを関わらせない方が良かったのでは?
とも思います。
(「Ⅴ」の時も旧作の主人公の大神とメインヒロインのさくらは
イントロ部分にしか登場してないですし。でもブロマイドは良かった)
(7)エンディングの演出
サクラ大戦の帝国華撃団の表向きは「帝国歌劇団」であって、
そのモチーフは「宝塚歌劇団」であったはず。
そのことから旧シリーズのラストシーンは公演の千秋楽
にも関わらず最後のエンディングでは
最近のアイドルグループのライブの様なムービーが流れ、
満員の客席ではペンライトがブンブン振られております。
「私の知ってるサクラ大戦じゃない・・」
と旧作のファンなら誰しも思ったのではないかと。
個人の好みかもしれないけど、現実でのアイドルユニットは近頃飽和気味なのもあり、
やはり原点の宝塚路線で行って欲しかったと。
改善点⑤クリア後のおまけモードがない!
改善点⑤クリア後のおまけモードがない!
「帝都の長い一日」「巴里の優雅な一日」のように
クリア後にはヒロインとのイベントCGやムービー・BGMの鑑賞や
おまけエピソード(こいこい大戦のストーリーモードなど)が楽しめるモードがついていたのですが・・
本作はなんと何もなし!
なんだか一昔前のゲームに戻ってしまったかのような不足感。
キャラは魅力的なので、本編以外のキャラの一面が描かれていれば良かったなと。
最後に
今回は改善点色々書いてしまいましたが、それでもまだ
・アニメーションのレベルが下がってしまった
(「熱き血潮に」や「3」は2Dと3Dの融合やアニメーションの完成度が実に見事でした)
とか
・アニメーションのキャラに「BLEACH」の面影が色濃く残っている
(アドベンチャーパートの3Dはいいんだけども。BLEACHが人気ありすぎた影響かも)
とか気になる点はまだまだあります。
ただこれだけ改善点や気になる点が出てきたと言うことは
やはり旧来のサクラ大戦とは多くの人に愛される、完成度の高い作品だったのだなと。
(特に「3」とか)
本作は旧作をリスペクトしながらも、リスペクトし切れていなかった故に
サクラ大戦の看板を掲げるには不満が多く出てしまってます。
しかしながらそれは私を含めサクラ大戦の新作を望んだ人が多くいたことも事実なので
是非ともこれらの点を修正して名作と呼べる次回作を提供してくれると良いなと。
(名作は本当に隅から隅まで妥協なく作り込まれていますので・・。)
今回はそんなところでしょうか。