今回もご無沙汰。
毎度毎度、感想記事を長く書き連ねるのが大変なので
今回は簡単にしておこうかなと。
というわけで今回プレイした作品はこちら。
DESIRE remaster ver.
タイトル画面。
Nintendo switchのオンラインストアにてダウンロード販売されておりまして
2020年1月時点では年末年始価格で980円と非常にお買い得だったので購入してみました。
(2020年2月からは1980円)
ちなみに公式サイトはこちら。
http://el-dia.net/desire/
なんとな〜くイラストや上記サイトを見て察する事ができる通り、
以前記事にしました、「EVE burst error」と同じ制作スタッフが手がけておりまして
複数人物の視点からストーリー描写されている点は
「EVE」でのマルチサイトシステムのベースになったとか。
(そして元々がエロゲーであることも共通)
なおEVE burst error RおよびEVE rebirth terrorの感想は以下より。
http://www.blog-ji-yuni.net/archives/38785941.html
ゲーム冒頭の一場面。「EVE burst error R」の宣伝もばっちし。
オリジナル版は1994年にPC−9821で発売されていて
リマスターされたのは2017年と実に20年以上過ぎてから
と、これまたEVEシリーズとの共通点がございまして。
システムはEVEと同じく、コマンド選択・探索式のアドベンチャー。
おふざけの選択肢を選ぶとセルフツッコミを入れてくれるところも共通。
ヒントモードをONにしていると次に探索すべき場所を教えてくれて快適なプレイが可能。
ではではいつもよりも簡単に感想を書いていこうかなと。
上記の通り謎の研究施設「デザイア」と、そこで巻き起きる事件の真相を探っていく、
という感じのストーリー展開です。
ストーリーの導入部分でミステリアスな一文。
元になったのは間違いなく
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
というゴーギャンの作品。
主人公のアルバート・マグドガル。通称アル。
ジャーナリストでデザイアの取材に世界で初めて乗り込む所から物語は始まる。
「EVE」の主人公の小次郎のごとく、お調子者でナンパな性格。
そしていろんな女性とフラグをたてまくる。
(もう一人の主人公、マコトと恋人であるにも関わらず。
EVEでの小次郎といい、お約束なんだろうか・・)
もう一人の主人公、マコト・イズミ。
デザイアでは研究主任として赴任しており、アルとは恋人同士。
アルとの再会を待ち望みつつも、デザイアの抱える問題から彼の来訪に不安も覚える、
という複雑な心境。
ちなみにアルのケースとは異なり、EVEの法条まりなとは性格は全く別で
特におふざけシーンなども見受けられず。
デザイアの総監督であるマルチナ・ステラドビッチ。
マコトの上司にして、アルの取材対象、そして完璧超人(笑)ばかりのデザイアスタッフのトップ。
マスコミを非常に毛嫌いしているのだが、ストーリー中に険しい表情を見せることが少ないのは・・?
デザイアの浜辺で倒れていた所をアルに救出された、謎の少女ティーナ。
名前以外は覚えていない記憶喪失であるが、天真爛漫な性格をしており、
アルには非常に懐き、所々でアニメーション付きでタックルをかます(笑)
一方、マコトに対してはアルを独占しようとしたり、
「おばさん」呼ばわりしたりして、引っ掻き回すw
そんな彼女がタイトル画面にも描かれている通り、デザイアの核となる人物でもあります。(意味深)
他にも魅力的なキャラに胡散臭いキャラ多数いますが、
詳しくは公式サイトで!
では感想をば。
「EVE」シリーズと同じく、キャラクターはリマスター版であることも手伝って
最近のゲームと遜色ないほど綺麗なイラストで描かれております。
特に公式サイトで技術進歩の様子がみて取れます。
オリジナル版をプレイしていた人には懐かしいかも。
http://el-dia.net/desire/product.html
そしてキャラの魅力はイラストだけにとどまらず、
ストーリーを進めるなかで各キャラクターが背負っている、
宿命とか哲学やら美学とかコンプレックスとか、
それらの描写もまたキャラクターに深みを持たせ、魅力的にしています。
マコト編においてマルチナが信条を吐露するワンシーン。
デザイアのゲーム中で1番のお気に入りのシーンです。
この台詞だけ切り取って読むと「彼」に対して盲目な愛情を持っているだけのようにも見えますが、
ストーリーを読み進めていく中で彼女の背負う運命を知り、直前の言葉と合わせて聞くと
「彼」に絶大な信頼を寄せており、その言葉の重みを如実に感じられます。
ここからは本作の今ひとつだった点について。
なんども出ている通り、本作は「EVE」と同じ制作スタッフであるので
「EVE」のストーリーの奥深さから
「デザイアの物語の真相はどのようなものなんだろうか?」
と思って楽しみにしていたのですが、
終わってみるとイマイチ釈然としない感想を持つに至りました。
というのも、本作、アル編・マコト編を一通りプレイしても劇中の謎の全ては明かされず、
2つのシナリオをクリア後に「事件の核心にいる第3の人物」の視点で
デザイアの物語を辿ることになるのですが、
結局のところ色々と貼られた伏線について理解できるような説明がされるわけでもなく、
なんとなくボヤけた感じで完結してしまいます。
ストーリーを進めていく中で
・「あの事をバラす!」とか思わせぶりな台詞が出たり
・あるいは現実には起こりえない軽くホラーな現象が発生したり
・アル編の最後に起きた現象の理由は?
とか気になる伏線はいっぱいあるんですが、
少なくとも上記3点は真っ当な説明がなく、プレイヤーは置いてけぼりに・・・
(なんとなく予想はつくんだけど)
一応エンディングを迎えると「事件の核心にいる第3の人物」が作品中で何をしたかったのか、
おぼろげながら分かるのだけどそれも説明は不十分でちょいと釈然としない。
エンディングを見たプレイヤーは誰もが不完全燃焼に終わってしまうのは間違いないかと。
せっかくキャラの作り込みもよかったのに残念。
アル編とマコト編をクリアするとタイトル画面の「NEW GAME」がこうなります。
読み進めても全貌はよくわかりませんが・・
これは主に2名います。
主人公の一人でもある「マコト」と「事件の核心にいる第3の人物」の2名の
一部の行動が不可解で腑に落ちないのです。
ネタバレになるので具体的な内容は控えますが・・
マコトはアルの恋人で主人公でもあるのに、
アルとの恋人関係が破綻する方向に行動していってしまうんですね・・
(一応弁護しておくと事の発端はアルだし、マコトは積極的に関係を壊しにいった訳ではない)
これは元々が寝取られ要素を含んだエロゲ由来の作品だからかもしれないけど。
それでもダブル主人公なんだから2人で難局を乗り越える、
というような王道の展開をしてくれた方が
プレイヤーとしてはしっくりきます。
「EVE」から本作に入った身としてはどうしても比較してしまいますが、
「EVE」の小次郎とまりなは互いに異なる立場で腹の探り合いはすれども
最終的には2人で協力して難局を乗り越えていく展開が
ストーリーを盛り上げていたわけでもあるし。
この展開するなら主人公アルだけでよかったのでは?とも感じます。
アル編とは異なり、マコトは哲学的で魅力ある台詞もあまりないし・・。
(そんなことになってたら「EVE」は誕生しなかったわけですが・・)
主人公としちゃ、ちょっとカッコがつかないマコトさん。
また「事件の核心にいる第3の人物」については
それまでの人生において(普通ならば)大切な人を失っている状態、にも関わらず、
結果としてはその「大切な人」のことに目もくれず、
自分のことしか考えていないような印象を受けます。
(本人が抱える複雑で生き地獄のような事情を考慮するとまぁわからんでもない気もするんですが)
しかしストーリー展開そのものも、その「大切な人」がほったらかしにされてる感もあり、
う〜んなんだかなぁ・・というところ。
それならそんな設定なくてもよかったのでは?とも思いました。
以上より「EVE」と比べるとどうしても物足りないところはありますが
Switchダウンロード版なら価格もお買い得(1980円)だし
ちょっと何かいいアドベンチャーはないかな・・って思った時に良いかと。
「EVE」をプレイした人にもそのベースになった作品としてその片鱗を伺えるので
そういう楽しみもあるので良いかも。
アルは間違いなく小次郎へその遺伝子を伝えたキャラ。
それではこんなところで、また次の作品を遊び終わった時にでも。
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毎度毎度、感想記事を長く書き連ねるのが大変なので
今回は簡単にしておこうかなと。
というわけで今回プレイした作品はこちら。
DESIRE remaster ver.
タイトル画面。
Nintendo switchのオンラインストアにてダウンロード販売されておりまして
2020年1月時点では年末年始価格で980円と非常にお買い得だったので購入してみました。
(2020年2月からは1980円)
ちなみに公式サイトはこちら。
http://el-dia.net/desire/
なんとな〜くイラストや上記サイトを見て察する事ができる通り、
以前記事にしました、「EVE burst error」と同じ制作スタッフが手がけておりまして
複数人物の視点からストーリー描写されている点は
「EVE」でのマルチサイトシステムのベースになったとか。
(そして元々がエロゲーであることも共通)
なおEVE burst error RおよびEVE rebirth terrorの感想は以下より。
http://www.blog-ji-yuni.net/archives/38785941.html
ゲーム冒頭の一場面。「EVE burst error R」の宣伝もばっちし。
オリジナル版は1994年にPC−9821で発売されていて
リマスターされたのは2017年と実に20年以上過ぎてから
と、これまたEVEシリーズとの共通点がございまして。
システムはEVEと同じく、コマンド選択・探索式のアドベンチャー。
おふざけの選択肢を選ぶとセルフツッコミを入れてくれるところも共通。
ヒントモードをONにしていると次に探索すべき場所を教えてくれて快適なプレイが可能。
ではではいつもよりも簡単に感想を書いていこうかなと。
あらすじ・メインキャラについて
南海の孤島にそびえる外界から隔離された研究所「デザイア」。そこでの研究は一切が謎のベールに包まれて、
外部からは一切窺い知ることも出来ない状態であった。
全く別の視点からデザイアの謎に迫って行く
「アルバート」と「マコト」。
デザイアの真の姿とは一体!?
(以上、公式サイトhttp://el-dia.net/desire/world.htmlより引用)
外部からは一切窺い知ることも出来ない状態であった。
全く別の視点からデザイアの謎に迫って行く
「アルバート」と「マコト」。
デザイアの真の姿とは一体!?
(以上、公式サイトhttp://el-dia.net/desire/world.htmlより引用)
上記の通り謎の研究施設「デザイア」と、そこで巻き起きる事件の真相を探っていく、
という感じのストーリー展開です。
ストーリーの導入部分でミステリアスな一文。
元になったのは間違いなく
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
というゴーギャンの作品。
主人公のアルバート・マグドガル。通称アル。
ジャーナリストでデザイアの取材に世界で初めて乗り込む所から物語は始まる。
「EVE」の主人公の小次郎のごとく、お調子者でナンパな性格。
そしていろんな女性とフラグをたてまくる。
(もう一人の主人公、マコトと恋人であるにも関わらず。
EVEでの小次郎といい、お約束なんだろうか・・)
もう一人の主人公、マコト・イズミ。
デザイアでは研究主任として赴任しており、アルとは恋人同士。
アルとの再会を待ち望みつつも、デザイアの抱える問題から彼の来訪に不安も覚える、
という複雑な心境。
ちなみにアルのケースとは異なり、EVEの法条まりなとは性格は全く別で
特におふざけシーンなども見受けられず。
デザイアの総監督であるマルチナ・ステラドビッチ。
マコトの上司にして、アルの取材対象、そして完璧超人(笑)ばかりのデザイアスタッフのトップ。
マスコミを非常に毛嫌いしているのだが、ストーリー中に険しい表情を見せることが少ないのは・・?
デザイアの浜辺で倒れていた所をアルに救出された、謎の少女ティーナ。
名前以外は覚えていない記憶喪失であるが、天真爛漫な性格をしており、
アルには非常に懐き、所々でアニメーション付きでタックルをかます(笑)
一方、マコトに対してはアルを独占しようとしたり、
「おばさん」呼ばわりしたりして、引っ掻き回すw
そんな彼女がタイトル画面にも描かれている通り、デザイアの核となる人物でもあります。(意味深)
他にも魅力的なキャラに胡散臭いキャラ多数いますが、
詳しくは公式サイトで!
では感想をば。
評価点①魅力的なキャラクターデザイン(見た目も設定も)
「EVE」シリーズと同じく、キャラクターはリマスター版であることも手伝って
最近のゲームと遜色ないほど綺麗なイラストで描かれております。
特に公式サイトで技術進歩の様子がみて取れます。
オリジナル版をプレイしていた人には懐かしいかも。
http://el-dia.net/desire/product.html
そしてキャラの魅力はイラストだけにとどまらず、
ストーリーを進めるなかで各キャラクターが背負っている、
宿命とか哲学やら美学とかコンプレックスとか、
それらの描写もまたキャラクターに深みを持たせ、魅力的にしています。
マコト編においてマルチナが信条を吐露するワンシーン。
デザイアのゲーム中で1番のお気に入りのシーンです。
この台詞だけ切り取って読むと「彼」に対して盲目な愛情を持っているだけのようにも見えますが、
ストーリーを読み進めていく中で彼女の背負う運命を知り、直前の言葉と合わせて聞くと
全員が全員では無いにしろ、このように開発スタッフがキャラクターそれぞれに愛着を持って
より人間らしく設定や表情・イラストが作り込まれた事が伺えます。
改善点①ストーリーの全貌がわかりにくい
ここからは本作の今ひとつだった点について。
なんども出ている通り、本作は「EVE」と同じ制作スタッフであるので
「EVE」のストーリーの奥深さから
「デザイアの物語の真相はどのようなものなんだろうか?」
と思って楽しみにしていたのですが、
終わってみるとイマイチ釈然としない感想を持つに至りました。
というのも、本作、アル編・マコト編を一通りプレイしても劇中の謎の全ては明かされず、
2つのシナリオをクリア後に「事件の核心にいる第3の人物」の視点で
デザイアの物語を辿ることになるのですが、
結局のところ色々と貼られた伏線について理解できるような説明がされるわけでもなく、
なんとなくボヤけた感じで完結してしまいます。
ストーリーを進めていく中で
・「あの事をバラす!」とか思わせぶりな台詞が出たり
・あるいは現実には起こりえない軽くホラーな現象が発生したり
・アル編の最後に起きた現象の理由は?
とか気になる伏線はいっぱいあるんですが、
少なくとも上記3点は真っ当な説明がなく、プレイヤーは置いてけぼりに・・・
(なんとなく予想はつくんだけど)
一応エンディングを迎えると「事件の核心にいる第3の人物」が作品中で何をしたかったのか、
おぼろげながら分かるのだけどそれも説明は不十分でちょいと釈然としない。
エンディングを見たプレイヤーは誰もが不完全燃焼に終わってしまうのは間違いないかと。
せっかくキャラの作り込みもよかったのに残念。
アル編とマコト編をクリアするとタイトル画面の「NEW GAME」がこうなります。
読み進めても全貌はよくわかりませんが・・
改善点②不可解な言動で感情移入出来ないキャラ
これは主に2名います。
主人公の一人でもある「マコト」と「事件の核心にいる第3の人物」の2名の
一部の行動が不可解で腑に落ちないのです。
ネタバレになるので具体的な内容は控えますが・・
マコトはアルの恋人で主人公でもあるのに、
アルとの恋人関係が破綻する方向に行動していってしまうんですね・・
(一応弁護しておくと事の発端はアルだし、マコトは積極的に関係を壊しにいった訳ではない)
これは元々が寝取られ要素を含んだエロゲ由来の作品だからかもしれないけど。
それでもダブル主人公なんだから2人で難局を乗り越える、
というような王道の展開をしてくれた方が
プレイヤーとしてはしっくりきます。
「EVE」から本作に入った身としてはどうしても比較してしまいますが、
「EVE」の小次郎とまりなは互いに異なる立場で腹の探り合いはすれども
最終的には2人で協力して難局を乗り越えていく展開が
ストーリーを盛り上げていたわけでもあるし。
この展開するなら主人公アルだけでよかったのでは?とも感じます。
アル編とは異なり、マコトは哲学的で魅力ある台詞もあまりないし・・。
(そんなことになってたら「EVE」は誕生しなかったわけですが・・)
主人公としちゃ、ちょっとカッコがつかないマコトさん。
また「事件の核心にいる第3の人物」については
それまでの人生において(普通ならば)大切な人を失っている状態、にも関わらず、
結果としてはその「大切な人」のことに目もくれず、
自分のことしか考えていないような印象を受けます。
(本人が抱える複雑で生き地獄のような事情を考慮するとまぁわからんでもない気もするんですが)
しかしストーリー展開そのものも、その「大切な人」がほったらかしにされてる感もあり、
う〜んなんだかなぁ・・というところ。
それならそんな設定なくてもよかったのでは?とも思いました。
最後に・・・
以上より「EVE」と比べるとどうしても物足りないところはありますが
Switchダウンロード版なら価格もお買い得(1980円)だし
ちょっと何かいいアドベンチャーはないかな・・って思った時に良いかと。
「EVE」をプレイした人にもそのベースになった作品としてその片鱗を伺えるので
そういう楽しみもあるので良いかも。
アルは間違いなく小次郎へその遺伝子を伝えたキャラ。
性格、セリフ、女性からのモテ具合といい。
(それがトラブルの元になったりするところも)
(それがトラブルの元になったりするところも)
それではこんなところで、また次の作品を遊び終わった時にでも。
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